2000年02月21日

さっき、二人で夕飯を食べながら、なぜだか僕が生まれた日の話になったんです。そうそう、宮城県北部山沿いが大雪注意報だったからですね。

僕が生まれた日に、たくさんの人が炭鉱の事故で亡くなった話を、いつものようにしていたとき、彼女は言ったんです。
「立ち会い分娩じゃなかったよね」
「うん、そんな時代じゃなかっただろうな。きっと、ドラマなんかと同じで、廊下で父さんが待っているって感じだったんじやないかな」
正直言って、今まであんまりイメージしていなかった風景でした。そして彼女は、言いました。
「じゃあ、お父さんは、廊下に運ばれてきた事故にあった人たちをいっぱい見ていたんだよ。一人目の息子だっただけじゃなくて、そんな人たちを目の当たりにしたから、炭鉱労働者の話を子どもの頃にしていたんだよ」

なるほど、と思いました。僕は、その日生まれてきた僕のことしか考えていなかったんですね。子ども(まだ娘か息子か分からなかったでしょう)が生まれるという日、大雪で学校も休校になり、そして大きな炭鉱事故があり、たくさんの人が亡くなり、その一方で連れ合いが出産の苦しみの中にいる...そんな父さんのことを、僕はイメージしていなかったんですね。今夜、少し反省していました。息子は自分のことばかり考えていました。ごめんなさい。

あと数時間で、僕の誕生日です。そして、たくさんの人の命日です。
今日は、あまり仕事もせず、早めに眠ります。息子より。

写真は、八戸発室蘭行フェリーの夕焼けです。99の夏です。