父さん

母さんへ

2000/05/05

次 へ

目 次

 

メール

 

今日は、子どもの日です。僕は、子どもの日に、いつも少しだけ切なく、辛くなります。

僕たちには、子どもがいません。欲しいんですけど、いません。こればかりは、仕方ありません。病院に行ったりするといいのかもしれません。でも、それはやめています。僕のせいだったり、彼女のせいだったりするのが、はっきりするのが、こわいです。そしてまた、責めたり責められたりすることが、きっと実際にはしないけど、幸せじゃないように感じられるからです。桃太郎や、力太郎の昔話を話しながら、他人事でない事実に、昔はこうは読まなかったなぁと、感動するくらいです。

そろそろ、諦めかけています。けれども、少しだけ、夢見てはいるんですよ。もう名前も、10年前から考えているしね。

今日、久しぶりに川渡温泉藤島旅館に行って来ました。あかちゃんが入っていました。おじいちゃんがあかちゃんに、なんやかんやと語りかけていました。父さん、母さん、僕たちの子どものおじいちゃんおばあちゃんに、なってもらえなくて、ごめんね。父さん母さんのおじいちゃんおばあちゃん姿を見たい気持ちもするのですが、仕方ありません。ごめんね。

そんなわけで、今日の写真は、ちょっと大きめに、かわいい(かわいかった)僕です。人間は、人と人の間に生まれ、育ち、こんなふうなことを、書いたり、言ったりするようになるんですね。大人になっても、相変わらず、父さん母さんの子どもでいる、大人の僕としては、今日の子どもの日、生んでくれて、育ててくれて、ありがとうって感じです。感謝です。まんず、元気でいてください、僕の父さん母さん。息子より。