2000年10月19日

今日は一回目の学芸会でした。今度の日曜に、保護者用のいわゆる学芸会をするのですが、今日は子どもが互いの演技を見る学芸会だったんです。まあ、みんな力を出しましたよ。4年生も、実は本番に強いの?って感じでしたっけ。

さて、今日の一枚は、そんな学芸会最中も「歯が抜けそうだよ」ともぞもぞしていたKくんの口です。給食で焼き肉が出たので、てっきりそれでいっちゃうと思ったのですが、だめでした。僕は、いつも「○○歯医者にようこそ!」(○○とは、僕の名前です)「ぐらぐらしているの、抜くの得意だよ!」と言っているのですが、Kくんは、記念すべき最初の患者さんになってくれました。「やっぱり、なんとかしたいから、いいよ、やって」そんな感じのKくん。僕は、どれどれと、まずは写真を撮りました。上の写真です。抜ける前の状態です。そんなことをしているときって、寄ってくる人は少なくありません。みんな、歯が抜ける体験を繰り返している世代ですが、実のところ、ぐらぐらしている様子を、生で見たことがないので「きゃー!」でした。僕は、ちょいと爪を歯に掛け、くいっとしました。ぐいっではないんですよ。すると、歯はいとも簡単にとれちゃいました。Kくんは、流しに走りましたが、血もほとんど出ず、「スースーするよ!」と、とてもハッピーになりました。ああ、人助けは気持ちよい! そんな今日でした。

最後になりましたが、ちょっと辛い話です。

夕張の友人から電話がありました。同級生だったT佐藤くんが、胃ガンで亡くなったとのことでした。T佐藤くんと言えば、僕が中学生のときに好きだった女の子を、同じように好きだった人です。生徒会で体育部長をしていた、陽気なT佐藤くん。根暗だった僕は、T佐藤くんのことが、羨ましかったです。T佐藤くんのように、明るく「○○○ちゃんが好き!」って、みんなの前で言えるといいなあと、羨んでいました。また、スキーがうまかったT佐藤くんでした。かっこをつけて帽子を被らず、吹雪の中で耳を凍傷させてしまったことがありました。そのときの話は、今でも学校のスキー教室前には、子どもたちに帽子を被せるために、話すことがあります。

T佐藤くん。僕は、君にとって、素敵な友人ではなかったかもしれない。けれど、夕張から離れ、子ども時代から離れた、今の僕は、T佐藤くんの姿を、浮かれて踊る姿を、忘れていない。どんな人と出会い、どんな暮らしをしていたか、分からない。でも、きっとT佐藤くんらしい暮らしをしていたことだろう。T佐藤君のご冥福を祈ります。