小学校教員の仕事をしていて、嫌な仕事って、あれこれあるんです。その中の一つにコンクールへの出品があります。絵だの、作文だの、習字だの、ポスターだの...いろんな要請に、結構うんざりです。学級のみんなが出品するっていうならまだしも、学年一部なんて限定の仕方に、僕は毎回戸惑います。これって教育活動と言えるのか?と思うこともしばしばです。
先日、作文のコンクールがあり、出品しました。つい昨日、絵画のコンクールがあり、出品しました。そして、まもなく、読書感想文のコンクールが来ます。僕は、この読書感想文が、一番苦手です。書くだけでなく、読む・書くという二段階の行程があり、自由度も狭いんですもん。
そう思いつつ、今日、図書室で「課題図書」を手にしました。まずは、読んでみなくっちゃねと、思ったんです。5年生ともなると、「課題図書」も厚く、みんなの前で読むわけにもいかんかなぁと、手に取ったんです。
『少年たちの夏』(作・横山充男 絵・村上豊 ポプラ社)。ちょうど今、読み終わったんですが、なかなかよかった。3回ほど、泣いた。四万十川で暮らす少年を主人公とした物語なのですが、「郷里」というキーワードで見ると、夕張的見地からも、なかなか泣けるかもしれません。正直言って、「たたが課題図書」と見くびっていたところが、ありました。ごめんなさい、横山充男さん、村上豊さん。僕は、感動しましたよ。
『少年たちの夏』は、ひょっとすると、大人向きかもしれません。「ゆうばり」なんてキーワードで検索して、このサイトに出会っちゃった方には、絶対お勧めできますよ。『少年たちの夏』は、1000円です。児童文学と侮ることなかれ。よかったら、ぜひどうぞ。
写真は、学習発表会の劇練習の一コマです。
去年の今日