昨日へ    2001年11月08日    明日へ

 「横山充男さん、ありがとう」のみんな。

今日は、教職員の研修日でした。僕は、視聴覚部なので、中学校でコンピュータの研修でした。デジタルカメラの使い方と、画像ファイルの圧縮。僕的には、わりと知っていることなので、物足りないなぁと思っていたら、
「じゃあ、今から、お昼ごはんを食べがてら、写真を撮ってきてください」
とのこと。やったぁ〜!と、僕はすぐに中学校を出て、図書館に向かいました。

今朝も、少年二人と会ったんです。鮎の孵化場の見学に行く二人。職員は研修日でしたが、子どもたちは、お休みなんです。だから、総合的な学習のために、見学に行ったりする人が多かったんです。図書館にも、きっとだれかいるだろうなあと思っていったら、やっぱりいました。子どもたちがたくさん! おまけに図書館部会(?)の先生にも会いました。前任校で一緒だった先生。
「あれ?! さぼり?」
って顔をされたんですけど、
「だいじょうぶ。写真を撮ってくる!って研修中なんだよ」
って会話をしました。他の学校の子どもがたくさん。
「あっ、○○先生(僕のことです)、こんちは!」
って子もいました。花山合宿のときに一緒に過ごしたり、先日の合宿通学のときに仲良くなった子などなど。実は、こちらでは、名前も覚えていないので、
「よっ! 久しぶり!」
ぐらいしか言えず、ちょっと具合、悪いなあ。
僕が通う学校の子も、いました。ある子は、ヘッドホンを掛けて、ドラえもんのビデオを観ていたんですが、怪獣が現れる場面で大きな声で
「ぎゃ〜!」
って叫んでいたんです。いゃあ、かわいいのぉ。僕は、肩をとんとんってして、人差し指口にして
「し〜」
すると、彼女は、はっとして、
「し〜」

一度図書館を出て、昼食を取って、また来たら、またまた別な子たちと会いました。なかなか思うような本を探せずにいたので、手伝って、ちょっとしゃべって、中学校に戻りました。途中、銀杏並木とかを撮り、宿題はOKということにしました。

研修終了後、僕はアパートに帰り、整骨院に行き、そして仙台に向かいました。先日の接触事故で破損した部品交換のためです。東北道で、ずんと走り、南仙台へ。部品を交換して、元来た道を走るのも嫌だし、国道は渋滞だし、ということで、仙台東部道路という有料道路を走って帰ってきました。途中、蒲生のあたりから見る仙台の夜景はきれいだったなあ。むか〜し昔、連れ合いのぴよさんに出会うよりも、ずっと前、好きな女の子と二人、仙台市街から歩いて海まで行ったときのことを、思い出しました。彼女は、元気にしているかなぁ。

さて、今日は、ちょいと長く書いていますが、もうちょっと書きますね。先日、横山さんから、メールをいただいたんです。横山さんって、10/03の日記に書いた読書感想文コンクールの課題図書「少年たちの夏」の作者です。僕は、とってもとっても驚き、そして感動しました。返信を書いたら、横山さんは、子どもたち向けにお手紙を送ってくれました。その後、子どもたち一人ひとりが手紙を書き、そのお返事もいただき、いやはや何といっていいやら、本当に感謝!です。さすが児童文学者!って感じなのです。横山さんに、お手紙をこのページに載せていいよと、快諾してもらったので、初めにいただいた子ども向けメールを、今日は、載せますね。一応、僕の名前は○○とさせてもらいますが。

○○先生のクラスの皆さんへ。   

 ○○先生の五年生のクラスの皆さんこんにちは。『少年たちの夏』を読んでくれているそうですね。ありがとうございます。ぼくはこの物語を書いた横山充男です。

 宮城県加美郡 中新田町○○というのは、どんなところでしょうか。ぼくのふるさとの町高知県中村市と似ているでしょうか。山や川や自然がたくさんあるところでしょうか。自然がたくさんあると、たくさん遊べますね。○○先生も、遊びが大好きな先生のようです。ぼくはいちどもお会いしたことがないのですが、○○先生のインターネットのHPを見ていると、バイクに乗って北海道に行ったり、宮城県の温泉に行ったり、プールでカヌーに乗ったり、遊ぶのが大好きな先生だという事がわかります。みさなんも、おもいきり遊んでいますか。

 ぼくもこどものころはたくさん遊びました。『少年たちの夏』にも書いていましたが、四万十川を竹のいかだで下ったりしました。馬のうんこをふんで、運動会でちょっとでもはやく走ろうとしたのですが、○○先生もこどものころ同じ事をしたそうです。

 みなさんは、どんな夏休みを過ごしましたか。どんな遊びをしましたか。みなさんがおとなになり、結婚してこどもができたときに、自分がこどものときにどんな夏休みを過ごしたかとか、どんな遊びをしたかとかをいっぱい話してほしいです。○○先生にも、こどものころどんな遊びをしたか聞いてみてください。みなさんのお父さんやお母さんも、みなさんと同じ子ども時代があったわけですから、どんな遊びをしたか聞いてみてください。

 ぼくはいま48才ですが、こどものころに遊んだ事が、今の児童文学作家という仕事に役立っていますし、毎日の暮らしやものの考え方にものすごく役立っています。今は秋ですね。遊ぶにはもってこいの季節です。川遊びは冷たくてもうできませんが、山や田んぼでたくさん遊べます。柿やあけびの実もなり、遊びながら食べる事もできます。いっぱい遊ぶと、それがおとなになってものすごく役に立ちます。遊びがどうして役にたつのか、ふしぎに思う人がいるかもしれません。いえ、きっと、みなさんのなかの多くの人がそう思っているのではないでしょうか。その答えは、これまた○○先生に聞いてみてください。

 ぼくは今、大阪の箕面市(みのおし)というところに住んでいます。知らない人は、地図で調べてみてください。マンションに住んでいるのですが、マンションのすぐ裏には、箕面の山があります。とても自然がのこっているところです。大阪というところは、自然があまりない大都会ですが、ぼくの住んでいるところは大阪の北の端で、まだたくさんの自然がのこっています。山には鹿や雉や、猿がいます。

 このまえ、暴走族の茶髪の高校生たちがバイクでマンションのちかくまでやってきました。ドライブをするにちょうどいい道があるからです。その道路には、ちょうど猿があらわれていて、暴走族のめっちゃこわそうな高校生たちが、猿たちをからかいました。そのとたん、猿たちは牙をむき、キキーッと飛び掛っていきました。えらそうにしていた暴走族のお兄ちゃんたちは、ひゃあっと叫び声をあげて、バイクをおいて走って逃げていきました。猿たちは、バイクの座席にすわって、ひなたぼっこをしていました。しばらくして、暴走族のお兄ちゃんたちは、おそるおそるもどってきて、猿たちに「なあ、たのむから、はよどっか行ってえな」とたのんでいました。悪ぶっている暴走族のお兄ちゃんたちですが、猿にぺこぺこしているのがおかしかったです。ぼくはそのようすを、ずっとおもしろがって見ていました。野生の動物をしらない暴走族のお兄ちゃんたちは、こどものころに自然の中で遊んだ事がないのでしょう。いつか「猿にまけた暴走族」という童話を書いてみようと思います。

 ぼくは宮城県はいちども行った事がありません。でもいちどは行きたいところです。○○先生のように、ぼくもいろいろなところに旅行に行きたいです。それではみなさん、お元気で。これからそちらはたくさんの雪が降るのでしょうね。ぼくのふるさとはほとんど雪が降りませんし、今住んでいる大阪もほとんど降りません。どうか寒さに負けないで、たのしい毎日を送ってください。

横山充男

朝の会で、横山さんの手紙を、ワクワクしながら聞く、みんなの顔が浮かんできますよ! 「少年たちの夏」を読み聞かせしたときも、そうですが、おもしろいところで、どっと沸くあの感じがいいんだなっ。読み手的には、あっちゃんと聞いているんだなって手応え。そしてまた、笑いを共感できる嬉しさ。上の手紙を読んだときも、同じでしたよ。「猿にまけた暴走族」は、大うけで、勝手にいろいろみんなストーリーを話していましたっけ。こりゃ、みんなが物語を作る番かもしれんのぉ〜。

上の一枚は、横山さんからの2回目のお手紙の返信に添付したものです。横山さんの本や、ギター、ラケット、釣り竿を持ったり、思い思いのポーズのみんな。僕が大好きなみんなです。

去年の今日