昨日へ    2001年11月23日   明日へ

雄勝の鮭を見て。

雄勝の鮭。死んでしまった二人。

今日は、予定を全部キャンセルして、連れ合いぴよさんとバイクでとことこ出かけることにしました。幸い天気もよく、風もありません。どこに行こうか迷いましたが、とりあえず女川のおじか食堂を目指すことにしました。女川の港にあるその食堂は、いつも混んでいますが、さすが港の食堂って感じなんです。

古川を東に走り、前谷地。駅伝をやっていました。バイクの対向車線を、何人もランナーが行きました。僕は、最後尾のことを「げれっぱ」って、昔言っていたなあなんて思い出しました。前谷地から、旧北上川沿いに走り、北上に向かう道で北上川沿いを走りました。そして雄勝。雄勝の道端で、僕は「はっ!」と思い、バイクを止めました。

雄勝の海洋センターの裏の幅1mほどの小川に、たくさんの鮭がいたんです。水路はすぐに止められていて、遡ることもできず、決してきれいではない、そして水量も少ないところに、野生の鮭が、人生をあぐねていたんです。30mほどのエリアに、50匹(50頭って感じ)くらいいたでしょうか。そのうち半分ほどは、白骨化していて、まだ息をしている鮭たちが何とか子孫を残そうとしていました。自然の厳しさを感じながら、僕はじっと鮭たちを見つめるばかりでした。見ると、海洋センター裏に水辺までの階段がありました。ひょっとすると、数年前、その階段で、鮭の稚魚を放流したのではないかなって思いました。放流された稚魚は、大海原を回遊し、故郷に戻ってきたんですよね。戻ってきたはいいけれど、その故郷は、決して自然の川ではなかった...。少し切ない気持ちになりました。上は、そんな写真です。

雄勝から女川へ。おじか食堂は、予想通り混んでいました。ぴよさんと二人なので、さば焼き定食と太刀魚焼き定食、そして牡蠣フライも頼みました。かなり待ってから、やっと来ました。スケジュールがある日なら、イライラしたかもしれません。でも、なんとなく旅モードでのんびりしていました。マンガを読みながら、イライラしている他のお客さんの言葉聞きながら、ツーリングできたおじさんたちがビール飲んでいるのを眺めながら、ゆっくりできました。

女川から石巻。日和大橋を通りました。以前は有料だったのに、無料になったんですね。この橋をバイクで走ると、飛行機に乗っている気持ちになれるんです。海を見下ろす感じが好き。石巻から、鹿島台を周り、鳴瀬川の堤防から、七つ森に沈む眩しくなくなった太陽を眺めました。ああ、予定のない日は、いいなあ。

ひょっとすると、今も、太平洋から雄勝の川を目指している鮭がいるんだろうなあ。故郷に戻るのは、使命なんだろうか。それとも夢見るものがあるんだろうか。

去年の今日