昨日へ    2001年12月03日   明日

 アエルのツリー

今日は、退勤時刻ですぐに学校を出て、家に帰り、5時の新幹線で、仙台に行きました。映画を見るためです。人に会うためです。西山正啓監督のドキュメンタリー映画「梅香里(メヒャンニ)」。在韓米軍と闘う人々を描いた映画です。

映画「梅香里」を見て、僕はまた、自分の知らないことが何とたくさんあることかと、驚きました。そして、今まで考えることもしてこなかったことを、恥ずかしく思いました。僕が暮らしているこの列島のすぐそばのことなのに。侵略戦争の歴史を顧みることはあっても、今の隣国をよく知らないできた自分。指紋押捺拒否運動などを経て、在日の人たちの暮らしに関心を持っているつもりでいたものの、隣国の現在を、隣国の仲間たちの今日を、僕は知ろうとしてこなかったんですね。反省です。こんなにひどい状況だなんて!

報復戦争反対と声をあげる仲間の中、僕は国家とかマスコミとかにからめ取られない、国境を越えた一人一人のつながりを持ちたいと、考えていました。だから、パレスチナの人たちとつながっている仙台の人たちを、羨ましく思っていました。今日、映画後の監督のお話で、沖縄の人たちと韓国の人たちとの交流の話を聞き、やはりつながりを持つことの大切さを感じさせられました。しんどい状況に置かれたり、孤立を強いられたり、諦めるようになじられても、つながりがあれば、闘う仲間がいれば、そこには希望が芽生えるにちがいない。そう思いました。

人の痛みを分からない人になってしまってはいけない。たくさんの人と、顔が見えた関係、名前を呼び合える状況を、作っていきたいと感じた今日でした。

会場を出ると、大きなクリスマスツリーがありました。若いカップルが、寒い中...でも暖かい雰囲気で、愛を語り合っていました。

去年の今日