昨日へ    2002年01月04日   明日へ

 ロマン・ロラン「ジャン・クリストフ」

今朝も、定山渓ビューホテルで目を覚ましました。少し寝坊をしました。カーテンを開けると、僕が思っていたよりも、おてんとさんが上にいました。僕は慌てて、風呂に行き、最後の温泉を浴びました。

甥っ子の二人は、充実した2日を過ごしたようです。父さんも母さんも、みんなも、いい時間を過ごしました。企画してくれたTくんたちに、感謝です。そして、豊かな時間を、作ってくれたみんなに、サンクスです。思春期以降の僕は、親兄弟と一緒の時間を過ごすのが、結構苦手だったんです。でも、おじさんになった僕は、ずいぶんまるくなったようです。とんがっているところは、きっと鋭利さを増しているのでしょうが、そういうところを振り回さなくても、落ち着いていられるようになりました。ああ、成長したなあと、今日、ちょっとだけ自分を誉めました。

母さんが、僕が高校時代に読んでいた「ジャンクリストフ」を読んでいると聞き、懐かしく感じました。
「あの、列車がすれ違う場面が切なかったんだよね」
って言うと、
「あああの恋人とすれ違っちゃうところね」
と母さんが分かってくれるのが、とても嬉しかったです。高校時代の僕は、めちゃめちゃ読書をしました。まさに乱読でした。それは、友達もなく、休み時間は読書をするばかりだったゆえなのですが、夕張北高校の図書室にあった新潮文庫を総なめにする気持ちよさは、どんぶり飯を何杯もおかわりする快感に似ています。本当に、本だけはよく読みました。何でも読みました。三島由紀夫の「金閣寺」なんかも、印象的です。でも、大江健三郎のフアンでした。中学時代は、本多勝一とかルポルタージュが多かったのですが、高校時代は小説でした。最も心に残っているのは、ロマン・ロランの「ジャンクリストフ」。懐かしくて、読了した日付がメモしている岩波文庫をぺらぺらめくりました。8巻に星印が書き込まれているところがあったので、読みました。なにやら戦争に関わる記述がある最終章でした。20年前の高校生の僕に、大切なことを教えられた気がして、思わずページを写真で撮りました。

あの頃の僕は、今の僕に、がっかりしていないかな?

夜、夕張の家で、父さん母さんと、いろんな話をしました。いっぱい笑いました。いっぱい感動しました。そして、感謝しています。父さん母さん、どうもありがとうね。夕張最後の夜が更けていきます。