昨日へ    2002年01月18日   明日へ

葛西臨海公園の家族

今日、とっても懐かしい人からメールが届きました。小学生のときに、同じ教室で学び、つまんない子どもだった僕に優しくしてくれた女の子。tさんからのメールです。およそ30年ぶりです。本当にどうもありがとうございます! 僕は、大感激です。

僕は、小学生時代に、いい思い出をほとんど持っていません。いじめられたり、失敗にくよくよしたり、過剰に厳しくされたりしたり、ダメな自分が嫌だったりした...そんな印象ばかりの6年間なんです。そんな中、僕に対して差別的な見方をしないで話しかけてくれたtさんは、教員になってから教室で昔話をするときも出てくるくらいの「歴史上の人物」だったんです。すごいもんですね、マスコミって、インターネットって。tさんは、昨日の河北新報を見て、僕のアドレスを知ったそうです。いやはや、河北新報にも感謝です。どうもありがとうございます。

少年時代、一人旅をするとき、親の許可が必要でした。気も使いました。登山なんかは、できませんでした。そんな頃、北海道中を闊歩する「カニ族」に憧れながら、僕は思いました...早く大人になりたい、大人になって自由になりたい...って。

でも、高校時代、試験だの受験だのに、追われます。大学に行けば、きっと自由になれると、僕は信じて、我慢をしました。とにかく大学に行けば、自由になれる...って信じていたんです。

でも、大学は、大学で、バイトに忙しかったり、お金がなかったりして、自由ではありませんでした。自由に過ごしていたつもりでいながら、どこかでいっぱい禁じるもの・拒否するもの...がありました。どこかに野望が消えていきました。

そんな頃、僕は諦め始めていました。大人になるとは、秩序の中に収まるということ。もう「自由」など、戻ってこないのだと。せめて秩序に固めきられないようにと、小さく抗っていました。就職をし、結婚をし、僕は「もう若くない」と自分に終止符を打ちつつありました。

でも、いつからでしょうか。僕は、少しずつ「自由」を見つけ始めました。「自由」は、大それた冒険や野望にはなくて、日常の道端に落っこちていました。いろんな人に出会うこと、いろんな思いを表現すること、いろんなおもしろいことをちゃんとおもしろがること...。そして、あきらめたり、あわてたりしないこと。

昔、スナフキンに憧れながら、煙草も吸わないし、ギターも弾かないと、自分を決めつけていましたが、好奇心だけで、ギターは始められました。そして、ますます自由を見つけました。バイクが足でしたが、でっかいバイクは雑誌で立ち読みするだけでした。でも、一夏頑張って、免許は取れました。何て事はないもんです。踏み出してみるものです。そして、いろんなところで人に会い、あえて話しかけたりしながら、すれ違いで終わらない輪が、ますます広がっているところです。

この頃、思うんです。人間は、どんどん自由になれるもんだって。老いて、体がうまく動かなくなるかもしれません。でも、きっと僕は、ますます自由になると思います。自由になりたいです。そんな自由は、誰も与えてくれないし、コンビニでも売っていないので、僕はきょろきょろしながら、歩き続けるんです。感動したとき、いっぱい涙が出てくる自分は、ちょっと誇らしい。そんな感じです。

遠い昔の「歴史上の人物」tさんからメールをいただき、僕は少し、報われた気がしています。そして、暗いばかりの小学生時代も、案外そうではなかったかもしれないと、問い直そうかと腰をあげかけています。本当に、tさん、どうもありがとうございました。一通のメールで、こんなに元気が出るんだ!と、僕は誰かに元気をお裾分けしたい気持ちですよ。

今日の写真は、1/15の葛西臨海公園での、一枚。男の子は、何を見ているのでしょう。そして、どんな大人になるのでしょう。