昨日へ    2002年06月13日   明日へ

前任校の修学旅行

今日は、開校記念日で、子どもたちはお休みです。僕も、休みにしました。梅雨に入ってしまったものの、家に閉じこもるほどの天気ではありません。これから予定のない休日が全然なくなってしまう見通しなので、出かけることにしました。

いつもなんです。遠くまで行こうと決めて、とりあえず東北道の古川インターに向かうんです。南か、北か。結構ぎりぎりまで迷います。いつものコースとしては、南なら、白河ラーメンを食べてくるコース。できれば、いわきの水族館を見たい...。北なら、盛岡じゃじゃ麺を食べてくるコース。できれば、乳頭温泉郷のどれかに入ってきたい...。

結局、北コースになりました。インターに入り、チケットを取ったところで、右にウインカーを出して、加速しました。前任校でお世話になった保護者の方に、修学旅行は13日と聞いていました。何かの機会に、「同じ日に岩手県にいたんだよ」と言えるとおもしろいなぁと気付いて、僕は北コースにしたんです。

高速道路は、辛いです。スピードを出せるのは、何となく嬉しい。でも、忍耐忍耐の1時間半です。盛岡まで何キロと表示が出るたびに、トリップメーターを眺め、じゃあ何キロになったときだと確認します。時速何キロで走っているから、あと何十分くらいだと確かめます。自分で選んだ道なのに、移動を強いられる不自由さがあります。高速道路は、辛いです。今日は、奥田民生の音楽を聴きながら行きました。何はともあれ、我慢して走りました。

我慢して走ると、その分、ご褒美はあるものです。あたりまえなのですが、かなり驚くべき時間に、遠いところまでたどり着いています。盛岡は、曇り。気温は、18度。今日の僕の服装は、綿のTシャツに、綿のカットソー、革ジャンの上に、ゴアテックス系のジャケットを着、綿のパンツに、皮パン、ゴアテックス系のオーバーズボン。高速道路では、ちょうどよかったのですが、降りたら暑かった。平日のお昼前のざわざわの中に着きました。

いつものコースなので、早いです。県庁を目指して走り、パイロンに到着。今日は、分店。本店は、11:30なのでまだ開いていません。並ばずに、カウンターに着き、せっかくだからと大盛りを頼み、いつものように酢をいっぱい掛けて食べました。初めてのお客さんが、多く、店員さんが何度も何度も食べ方の説明をしていました。左隣りのお客さんが立ち、並んでいたお客さんが座りました。そのお客さんは突然「何でこんなところにいるんですか!」と言いました。顔を上げると、前任校の元同僚。いやはやびっくり。

結局、2時半に、お城の公園で集合だから、できればみんなの顔を見ていってという話に頷き、乳頭温泉郷コースは断念することにしました。時間は、まだまだあります。珍しく、盛岡の商店街をうろうろすることにしました。本屋さんで立ち読み、ICI石井でうろうろ、楽器屋さんのギターを眺め、ヤイリのギターが安いなぁと思っていたとき、ちょいとひらめきました。先日の臨時収入のあまりがこのギター代にちょうどいい! 公園でギターを弾いているおじさんとして、前任校の6年生(一昨年度僕が担任)の前に登場したら、おもしろい! 店を出て、うろうろしながら考えました。ぐるっと回って、また店へ。どうしよう...。

店の前に立ったとき、小学生が見えました。グループの自主活動中なのです。僕は、「やあ、小学生!」と声を掛けました。驚いていました、まあそりゃそうですね。「盛岡にようこそ!」 おしゃべりして、集合時間にまた会うことを話し、別れました。少年たちの顔を見て、ギターにお金を使うことをやめました。会うだけで十分だな。

お城の公園で、みんなに会いました。早くに着いていた少年たちとボールで遊びました。あれこれおしゃべりして、バラ園のところで、一緒に写真を撮って、別れました。ああ、みんな6年生なんだなぁ...。明日、学校へ行って会うみんなも6年生。同じ6年生なんだけど、やっぱり同じじゃあないよなぁ。ちょっと妙な感じでした。きっと自分の息子娘と同じ歳の子の担任になると、こんな感じなんじゃないかなぁ。

帰り道は、雨でした。雨の中、新しい歌を作りたいと思っているうちに、家の鍵を開けていました。