昨日へ    2002年08月06日   明日へ

ヒロシマの日

今日は、ヒロシマです。7時の新幹線で尾道からヒロシマへ。広島駅から原爆ドームに向かう路面電車の中で、8時15分を迎えました。

原爆ドームの前は、たくさんの人人人...。たくさんの人が、戦争を、平和を、考えたり、訴えたりしていました。何だかめちゃくちゃ警察が目立っていました。警察って、何を守っているんだろう?

あちらこちらをうろうろ見て、写真を撮って、ああ僕に子どもがいたらきっとこんな感じに連れてくるだろうなぁとか、いろんなことを考えました。せめて僕が担任する6年生諸君には、いろんなことを伝えようと、写真を撮りました。耳をすませました。
「ほら、いろんな子どもたちが考えたり、行動したりしているんだよ」
と伝えたくて、子どものいる風景をたくさん撮りました。

お昼に、お好み焼き屋さんに行き、一番空いている店に入り、一番安いやつを食べました。やっぱり濃い口は、辛い。ビールも飲みました。ジョッキをもう一杯おかわりしようかと思いましたが、調子に乗るなよと、戒めました。

少し迷ったのですが、腕時計を買いました。2002.8.6.ヒロシマから、僕の左腕で時を刻むマシーン。大きな文字のデジタル時計。きっと、老眼になってからでも、大丈夫でしょう。

お昼から、集会に参加しました。報道の腕章をもらい、最前列でたくさん写真を撮りました。栗原貞子さんの詩の朗読。「自分のことば」へのこだわりを持つ僕ですが、なるほど詩人のことばは、ワープロのフォントで決して置き換えられないものがある、魂の顕れなのだと、感じました。たくさんの人が話すのを聴きながら、自分の生き方に誇りを持っている姿を眩しく思い、ああ僕はまだまだだなぁと、振り返りました。集会の後で、デモです。ヒロシマのじりじりした夏の日射しの下、知らない人たちと一緒に歩きました。午後3時、あの日、まだこの町は燃えていただろうなぁと、考えながら、空を見ました。こんなに暑い日なら、火傷がぐちゃぐちゃになり、そして蛆がわくのも分かると、感じました。こういう感じ方って、きっと今日ヒロシマに僕がいるから、感じたことだよなと、実際現地に身を置くことの大切さを、かみしめ、飲み込みました。ごくん。

夕方から、全国の学校教員の人たちとの交流会に参加しました。思いの外、いろんなところから、たくさん参加していて、驚きました。僕の一番の目的は、8月6日の原爆ドームを見るでも、写真を撮るでもなく、知らない人と出会うことだったんだなぁと、語らいながら感じました。やっぱり、自分に正直に、きちんと変なことには「変だぞ!」って言っている人は、輝いています。尊敬できる人ばかりで、いゃあ行ってよかったよ! このサイトのこともおしゃべりしたので、早速見てくれてる方がいるかもしれません。ちょいとドキドキします。もしよかったら、メールをくださいね。そしても〜っしもよかったら、このサイトに文書を載せたりしてみませんか? まんず今後ともよろしくです。

話し足りないなあと感じながら、路面電車でホテルに戻りました。ユニットバスで、ゆっくりため息をつきました。僕がしたいこと、しなくちゃいけないって感じていること...いっぱいありすぎて、困ったもんです。でも、それって、結構幸せってことなのかもしれない...。あなたは、どうです? 人生・消化試合...なんて感じじゃありませんか? 僕は、支配につながらない野望だらけで、濃い味です。ああ、なんて濃い味のヒロシマの今日だろう!