昨日へ    2002年09月26日   明日へ

 学校の金木犀

ないものが見えることを、幻といいますが、ない香りを嗅いでしまうことは、何というのでしょうね。僕は、キンモクセイが、とても好きです。夏に、冬に、はっとすることがあります。キンモクセイの香りが過ぎるのです。

キンモクセイの香りは、なんとなく切ないんです。お金持ちじゃない友だちにおごってもらうような、嬉しさと切なさが、あるんです。いつも10月は忙しく、一気に寒くなり暗くなり、ため息つきっぱなしの10月の僕です。そんなとき、田んぼの籾殻を焼く臭いと一緒に、キンモクセイがささやいてくれる。小さな花だから、どこにいるかすぐには分からないんです。でも、すごい存在感がある。憧れです。キンモクセイのような人になりたいなぁ。

今日の一枚は、今朝学校で撮ったものです。まだ「ぐー」の手です。だんだんと「ぱー」になります。今朝のキンモクセイは、まだ「ぐー」なのに、若鮎の勢いで、いっぱい香りを漂わせていました。