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 美瑛駅前2002/07/23

昨日の夜、電話がありました。馴れ馴れしい口調のセールスマンでした。僕が、学校教員であることが分かっていました。えらく遠い町のマンション経営の営業でした。まずは、黙って聞いていました。馴れ馴れしい口調は、FM仙台の土曜午後5時のサントリーウェイティングバーの番組の中に出てくるお調子者と、そっくりでした。テンションを上げないと、営業は難しいのだろうと思いました。大変な仕事です。傷付けられることも、多いと思います。でも、僕は、夜にいきなりの電話で、べらべらとしゃべられることは、愉快ではありません。そもそも、なぜ引っ越して半年の僕のところに、学校教員であることを知って、電話が来るのでしょう。ひとしきり15分ほど話を聞いてから、静かに訪ねました。あなたは、何という名前ですか、と。すると、それまで姓だけで話していた彼は、名前を名乗りました。僕は、プライバシーの問題に関心があること、たとえば住民基本台帳ネットワークに対して、問題視していることを告げました。僕の話が終わらないうちに「住基ネットとは関係ないって」と笑いながら僕の話を遮りました。胸が、ぐらぐらっと沸きました。でも、静かに訪ねました。どこで、僕の電話番号を知ったのか、と。すると、教職員データベースで知ったという回答でした。名簿屋さんから買ったものとのこと。どこの名簿屋さんかは言わなかったので、聞きました。すると分からないと。「分からないんじゃなくて、言えないんですよね」と聞くと「そうっすよ」と、あっさり。そして「私、宮城県の担当なんでねっ」とのこと。僕は、続けました。夜に、自宅にずかずか入られて、不愉快なことを話し、彼の自宅の電話番号を教えるようにいいました。すると、驚くほど極端に対応が変わりました。慌てている様子が、分かりました。「どうせ」で始まるあれこれを、彼は急いで並べました。僕は、あなたの自宅に掛ける用事などないこと、でも自宅の電話番号を知られるということはどういうことか分かりますかと、話しました。でも、話を静かには聞かず、あれこれ話し続けていました。そして「あんたの話を聞いているほど暇じゃない」と言って、切られました。胸をくらぐらとたぎらせつつも、基本的にジェントルに話せた自分を、褒めたり、口惜しく感じたりしました。ああ、やっぱり電話は嫌いだ。ああ、やっぱりプライバシーが、金で売られている。僕のほうこそ「あんたの話を聞いているほど暇じゃない」のですが、また一つ、問題意識を深める経験ができました。ある意味、感謝かな。

さて、今日のことです。今日は、すっかり仕事デーでした。今日も...かな? 午後出かける少し前に、宅配便が来ました。PowerbookG3の液晶が届きました。壊してしまったPowerbookを、そのままにしたくなかったので、中古で買ったんです。急いで、組み立てました。起動音が鳴って、モニターが付くまで、うんとドキドキしました。そして、復活! ああ、嬉しい! 復活したところだけ、確認して、急いで駅に走り、電車で仙台に向かいました。

今日は、ヤイコこと矢井田瞳のコンサートなんです。FM仙台の30周年イベント。無料コンサートです。応募したのですが、僕はだめでした。でも、連れ合いのぴよさんが、当たって、二人で来れたってわけです。会場は、Zepp仙台。6年生のYちゃんも、チケットが当たったので、来ていました。お母さんと一緒でした。いやはや、担任している子と同じコンサートというのも、なかなかないなぁ。

ヤイコは、予想通りのヤイコでした。そのまんま。ああ、自然体でいい感じ。お客の乗りが、始めはかなり悪くて、僕はやきもきしました。あれこれと、ヤイコの物を
「ほしい!」
と言うわりには、反応がはっきりしないんです。一体感がないんです。僕は、これじゃあヤイコに悪い!って、思いました。
「応募した人を無料で招待するタイプのコンサートはやらんで!」
と、ヤイコに言われそうな感じでした。別段、アーティストに媚びを売る必要はないのですが、僕はヤイコに気をつかいました。
「応援せんとあかんで!」
と、ステージに向かって、左側の壁のところで、飛んだり、手を振ったり、声出したり、しました。ああ、汗かいた...。

来月、新しいアルバムが出るんです。その中から3曲演ってくれました。いい感じでした。早く、家に帰って、ギターを弾きたい気持ちになりました。アンコールは2回。最後の曲が「Over The Distance」。僕は、先日のスピッツのコンサートのとき、「夏の魔物」を演ってもらい、うんと感動したんです。「夏の魔物」は、ある意味、僕の歌だから。今日も、「Over The Distance」が、オールラストで、感動。なぜなら、「Over The Distance」も、僕の歌だから。この曲が、風景的に、一番泣けるかな。夏に、仙台港から苫小牧港へのフェリーの甲板で、ギターを弾きながら歌いました。そのときも、「Over The Distance」を演りましたが、風が強くて、2番の最後まで、演らないでしまいました。少し離れたところにいた若いカップルが、実は聴いていてくれてたんですね。残念そうに、去っていきました。僕は、何が何でも最後まで歌うべきだったと、反省しました。「Over The Distance」。コンサートが終わり、電車で家に帰り、ちょっと遅い時間でしたが、静かに弾きました。歌いました。何だか、お弔いって気持ちでした。

ヤイコ、今日は、本当にいい時間を、どうもありがとうございました。

上の写真は、7/25の北海道は美瑛の駅前です。「Over The Distance」のために、フェリーの写真にしようかと思ったのですが、それは7/23の日記にあるので、美瑛にしました。旭川のフーテンの寅さんちに泊まる日、ちょいと走って美瑛に行って、駅前シンガーしてきたときの一枚です。「Over The Distance」も歌いました。カポは1フレットです。