今朝起きたら、朝焼けでした。コンバインで刈られた田んぼが、柔らかなピンク色でした。まるで、縦穴住居がいっぱいあるみたい。または十二単のワラ人形たちって感じでした。
体調が今一つよくなくて、どうしようかと迷いましたが、学校からバイクで家に帰り、すぐに東北本線の電車で仙台に向かいました。シルバーセンターで「心身喪失者医療観察法案」の廃棄を求めるみやぎ集会があったんです。会場には、遅れて着きました。最前列中央の席に着きました。かなり参加者は多く、関心の高さが伺えました。すごく懐かしい人に会えました。記憶の中では少年だったYくんが、もうおじさんって感じ。いやはや笑いました。
「心身喪失者医療観察法案」って、ご存知ですか? 詳細な説明は、ここではしませんが、簡単に言うなら、保安処分法案ということです。病んで苦しんでいる人一人一人を捨てて、権力の都合のよい「秩序」を守ろうというものです。精神障害者を監禁し、「社会」の「安全」をはかろうという、人間の権利を踏みにじるものです。もちろん僕は、この法案に絶対反対です。
いろんな方の発言を聴きながら、いろんなことを考えました。
やっぱりにぎやかな社会を追求したい。話し相手・心を開いて話を聞いてくれる仲間・余計なことを話せる環境...とっても基本的なんだけど、そういうものがなかなかないのかもしれない。
「自分のことは自分で」という言い方は、ときとして分断を呼ぶ。自立ではなく、つなぎあうものをなくするということ。助けたり助けられたりする関係性を、あえて構築しなくてはならない今なのかもしれないということ。貨幣的価値を生まない存在は、価値がない存在とされる? あたかも「平等」な応報主義。しんどい人を助けようとするファンデーションのない社会...学校もそうなりつつある?
冷たい人のほうが「普通」である社会。冷たくないことが「異常」である社会。
帰りの電車を待ってキオスクに入って、アエラの別冊「職場のうつ」を買いました。んー、なんてタイムリーなんだろう! うつの症状を経験した人の数は、やっぱりいっぱいいるんだなぁと、混み合う最終より一つ前の下り列車の中、人数を数えながら、考えました。