昨日へ     2002年10月12日   明日へ

気仙沼魚市場のカツオ

今朝は、気仙沼で目を覚ましました。昨晩は遅かったのに、いつものように目が覚めてしまいました。布団の中で、頭を振りました。ああ、二日酔いだぁ。

風呂に入るか、外に行くか、迷いました。両隣の先生は、眠っています。天気はいいようです。僕は、静かに着替えて、外に出ました。ホテルの前は、すぐ海なんです。

向こうの岸壁に、人が集っていました。ラジオ体操が流れました。みんな体操をしていました。こちらの岸壁でも、おじさんが一人、体操していました。僕は、二日酔いのぐるぐるする頭だったのですが、ラジオ体操第一だけ、やりました。何となく気分がいい。パッと、そのまんま岸壁で体操ができる自分が、自由な感じ。

目的もなく、ぶらぶらと歩きました。天気はよくて、とても清々しい空気でした。僕は、夕張が郷里なのですが、海もまた懐かしい場所なんです。いつか僕が死んだら、利尻の海に、僕の灰を撒いて欲しいと思っています。そして、実際に、ことあるたびにそうみんなにお願いしています。僕の骨が、昆布やウニ、そして鰊につながればいいな。

市場に行きました。すごい活気でした。広い市場には、たくさんの人がいて、車があって、そして大量な魚がいました。鮭、鮫、鰹、鰯...。せりをしていました。せりの最中も、どんどん魚は水揚げされます。コンベアの上をじゃんじゃん流れてきます。大きさごとに、箱にどんどん入れられ、運ばれていきます。足元には、水が流れ、何度か滑りそうになりました。船の名前を見ると、高知県の船が多かったです。一息入れながら、甲板でご飯を食べている漁師さんの中には、日本でない国で育った人も多くいました。いろんな言葉が、聞こえてきました。

海は、いいです。まっすぐに進める。流れも、うねりもあるでしょうが、まっすぐに進める。しかも、下には豊かなそして未知の世界が潜んでいる。僕は、未だ海が怖いです。そしてそれゆえに、憧れます。いつか、海で暮らしたいなぁ。

ふと、1時間以上歩いていたことに気付きました。朝ご飯の時刻が近づいています。急いでホテルに戻りました。食事の後で、ゆっくりバス出発。碁石海岸を回り、遠野を散策し、夕方に古川に着きました。途中、東北道の車窓から、空を行くV字編隊を見つけました。雁です。もう早、渡り鳥たちが、やってきたのです。ああ、冬になるんだなぁ。バスを降りて、みんなに手を振り、古川駅まで歩きながら、キンモクセイの秋が、ずいぶん遠いように感じられました。