午前2時くらいまで、飲んでしゃべっていたのに、習慣というものは恐ろしいもので、僕は6時半には、目を覚ましてしまいました。甥っ子二人の写真を、妹夫婦に渡そうと思って、CD-Rを持ってきたんです。僕は、いそいそと写真整理の仕事をしました。途中、これまた習慣ですね、コーヒーが飲みたくて仕方なくなりました。台所に行って、静かにごそごそしたのですが、分かりません。僕は、買いに行くことにしました。
外は、冬の北海道の朝の匂いがしました。冷たく乾いた空気が、鼻毛をくすぐるんです。そして、暖気のために必要以上に掛けられている自動車の排気ガス。高気圧の日には、なかなか風に紛れずに、もやを掛けています。臭いけれど、懐かしい感じがしました。道は、ぴかぴかです。ぴかぴかなので、つるつるです。近所の子どもたちが、大きな荷物を持って、出掛けて行きました。スキーかな? 僕は、靴で滑りながら、コンビニに入り、コーヒーとペーパーフィルターを買いました。
部屋に戻って、コーヒーを飲み、萩の月を食べました。父さんの本棚を眺め、何冊かぺらぺらと捲りました。読みたい本が結構あるのですが、読む時間は、作らないとないなぁ。ぺろんぺろんと本を読み重ねる時間がほしいなあ。
昼近くになって、みんなが起きて、妹のひょんな一言で、海に行くことになりました。冬の海です。釣りです。絶対寒いです。釣れるかどうか...結構厳しいでしょう。でも、いそいそと行くことになりました。江別から、当別を抜けて、厚田。古譚の岸壁に吹く風は、寒いというよりは、冷たく体に刺さりました。大人は、みんな、外に出たくない気持ちです。でも、小学生にもならない甥っ子は、頑張って竿を出したいんです。大人たちは、車の中入ったり出たりしながら、ちびっ子の「もうかえるよ」という言葉を待ちました。いやはや、子どもパワーと申しましょうか...。
しばれた海を見た後の道、太美のラーメン屋さんで、テールラーメンを食べました。めったに食べないからと勢いで「私も大盛りにします」と言ったものの、やはり若くはないんだなぁ...ちょっと辛かったです。
夜、父さんの明日の仕事を考えて、妹の車で夕張に送ってもらいました。父さんと、映画の話や夕張のこの頃のことを語りながら、遅くない夜に布団に入りました。暖かな夜でした。