仙台に出張です。性教育指導者講習会。丸一日の出張は、とても久しぶりです。会場の県庁には、200名以上の学校関係者が集まっていました。やはり養護教諭の方が多く、男性は四分の一くらいでした。
学校カウンセラーの大学教授の講演を聴き、お昼。県庁の食堂で、カレーライスを食べました。一回のロビーでは、琴のコンサートをしていて、しばらく聴きました。弦楽器も、いろいろです。
午後は、性教育に関わるパネルディスカッション。いろんな立場のパネラーの方が、それぞれ発言をしていました。質疑のとき、ついつい発言しました。
携帯電話に依存していたり、飲み会の誘いを断れなかったりする若者に対してどうすればいいのかという会場からの質問に、ジェネレーションギャップと教授は言っていたけれど、それで切ってしまうのはおかしい。不安があるから、依存をする。不安を作ったのを、その世代の責任にしてしまうのは、乱暴だ。大人が作っていった社会。ことに、教育に関わる大人としては、何らかの方策を考えたいものだ。
医師でもあるパネラーの教授は、アメリカでHIV感染者が少なくなっているのは「純潔教育」のおかげだと言っていたが、疑問だ。ひとりひとりが、自分らしさを大切にして暮らせるよう、ジェンダーへの視点が欠かせない今日だ。自分自身を否定するような考え方を進めるわけには行かない。「純潔教育」という言葉は、大きな誤解を生むと思う。
質問は、二点。女子への教育の話がほとんどのように感じられたが、私は男性でもあるので、男子への教育が大切と考える。ポルノの多くは、男性の側から作られたもの。男子への性教育の実際について知りたい。
もう一点。「純潔教育」という話もあったが、子どもが自分らしさを大切にしていくことが、大切と私は考える。同性愛について、「純潔教育」では、否定的な指導をすることになるのではないだろうか。私は、同性愛や、女なのに男として暮らしていくことに苦しさわ感じる人のことも、教えるべきと考えるが、パネリストの方は、どう考えるか。
限られた時間でははあったのですが、それなりに適切に答えていただきました。僕が伝えたかったことは、きっと伝わっただろうと思っています。
夕方、県庁を出た僕は、いつものように、楽器屋さんと本屋さんをパトロールして、仙台駅に行き、仙石線で北仙台に向かいました。今日は、戸田先生を学校現場に戻す会の例会の日だったんです。
例会には、これまで初めて参加される人が何人もいました。心の中で、会のニュースで呼びかけたことに、応じてくれたのかな?と、少し嬉しい気持ちになりました。
2/17の判決後の展開について、みんなで知恵を絞りました。弁護士さんの予定にもよるけれど、2月末に集会を持とうということになりました。結局、東北本線に乗ったのは、最終電車の一つ前。真っ暗な松山町駅から、いつものように自転車で帰りました。ああ、長い一日だったなぁ。