失敗しました。久しぶりに眠れない夜でした。信頼関係を、もうどうしようもなくしてしまったかもしれないと、布団の中で、泣きました。5時間目が終わり、掃除。ある六年生が、ある六年生をひどいことばで傷付けました。僕は、卒業を前に、ここはきっちりと叱り、指導しなくてはいけないと思いました。事態を、きっちり聞きました。中新田町がなくなり、加美町になることを記念するタイムカプセルをまとめる仕事に行く二人を除く、13名に、人を傷つける言葉について、かなり厳しく、感情をむき出しに、詰問しました。どんな嫌なことばを言われたことがあるか? どんな気持ちになるか? どんな嫌なことばを言った? 「そんな言い方じゃないはずだ! もっと嫌な言い方をしたはずだ! 言ってみろ!」と、僕は興奮した言い方をしていました。
通常、僕は、午後にはなるべく叱りたくないんです。特に別れ際は、嫌です。叱られた気持ちを、夜そして翌日まで引きずる可能性があるので、心配なんです。一気に厳しくそして短く!が、僕の叱り方で、その後は「罪を叱って、人を憎まず」を、表現するんです。本人が、自分は大事にされているという実感を残さなくては、意味がないのです。
ところが、今日に限っては、3時から4時半まで! 重苦しく、しかも暴力的な言い方の僕が、みんなの時間を、教室を、支配しました。来週には、卒業式なのに...。「まったく、君たちには、ほとほとがっかりしたよ!」と、別れました。みんな、そそくさと帰っていきました。
夜、公民館に行きました。六年の保護者の皆さんが、明後日の「卒業を祝う会」の準備・出し物練習をしているんです。今日が最後の集まりということだったので、学級費の残金などを渡しがてらにおじゃましたんです。卒業関係のお話をしました。今日、がっちりと厳しくしてしまって、反省していることも言いました。温かな雰囲気ゆえに、6年生のみんなのことが、よけいに思い出され、辛かったです。
ああ、明日、みんなには会いません。明後日、卒業を祝う会で、みんなに会って、僕は、どんな顔をすればいいのだろう。
写真は、先日の六年生を送る会の後の一コマ。一年・五年・六年生です。