昨日へ     2003年03月16日   明日へ

朝から、前任校の卒業生へのプレゼント(写真)を作り、昼から中新田に行きました。今日は、卒業を祝う会なんです。学年PTA主催の会です。

会場に着いたら、もうみんないました。僕の到着が遅かったので、保護者の方とあれこれと打ち合わせているうちに、始まってしまいました。みんなとは、あれこれ話さないうちに始まってしまい、少し困りました。

みんなとは、先生方への手紙、おうちの方へのプレゼントを用意していました。どちらも、いわゆる内緒で準備してきたものだったので、宴会の途中で、みんなにどんなふうに渡すか、相談しました。いつも通りに話してくれる人もいましたが、表情をめちゃくちゃ堅くしている人もいました。

六年生の出し物は、クイズ・手品ともに、いい感じでした。おうちの方と、衣装などを凝って、大受けしたチームもありました。保護者の方の出し物も、すてきでした。盛り上がってでわいわいするところと、真剣に見てしーんとするところと、めりはりがあって、本当にいい感じでした。職員の出し物もしました。

最後に、プレゼントを頂きました。アルバムの一ページごとを、みんながそれぞれまとめたものを、一人ひとりから頂きました。一人ひとりの個性が、表れていて、感動しましたよ。ありがとう。僕は、しゃべると長くなるから...と、六年生の人数分用意しておいた

感謝状を読みました。渡しました。そして、咽の調子が悪いものの、千と千尋の神隠しの「いつも何度でも」を一番だけ弾き、歌いました。

感謝状

ゆかいな十五人の六年生 温かな保護者のみなさん

大変なことがいっぱいあった二年間でした。辛いことも、がっかりすることも、傷つくこともありました。でも、心がほわっと温かくなること、みんなで大笑いすること、はしゃぐこと、気持ちが一つになるのを実感することが、たくさんたくさんありました。疲れたときも、教室に行き、みんなと過ごしていると、ほっとできました。元気が出ました。日だまりのような十五人でした。私は、○○小学校に来てよかったと、感じています。この十五人と一緒で、本当によかったです。

思い起こすと、二年前の四月。○○小に赴任して、担任紹介があり、教室に行くとき、もう手をつないでくる少年がいました。にんまり笑っていました。教室に行くと、ユーモア溢れる会話があり、何だか初めてなのに、帰ってきたみたいな懐かしい気持ちになりました。すぐ手をつなぐ人、おぶさってくる人、膝の上に乗る人、体当たりしてくる人。みんなが心を開くから、私も自由になれました。素直になれました。

初めての学級懇談会。保護者のみなさんの、温かい笑いに、ほっとしました。「○○の兄です」と自己紹介する方、誰だったかお覚えでしょうか。保護者のみなさんの和やかな雰囲気に、子どもたちが心を開いて過ごせるわけが、納得できました。

明後日の次の日、みんなは小学校を卒業します。私は、もう担任ではなくなります。お別れです。みんなには、すぐに新しい日々が始まります。今までよりも、もっともっといろんな人と、たくさんたくさん出会っていくのです。たくさん先生方。たくさん仲間。今までよりも、何倍も充実した日々が、始まろうとしています。辛いことも、がっかりすることも、傷つくことも、きっとあります。でも、心がほわっと温かくなること、みんなで大笑いすること、はしゃぐこと、気持ちが一つになるのを実感することが、今までよりももっともっとあります。私は、みんながどんなに成長するか、うんと楽しみです。期待しています。

私は、きっと何年たっても、こんなふうです。困ったことがあったとき、嬉しいことがあったとき、声を掛けてください。すぐ近くではなくても、これからもずっと、十五人の応援をしでいきますからね。

ゆかいな十五人のみんな、そして温かな保護者のみなさん。この二年間、本当にありがとうございました。

二〇〇三年三月十六日 祝う会 署名

二次会、三次会と、にぎやかな時間を過ごし、保護者の方に松山町まで送っていただき、時計を見ると10時半でした。ああ、刻々と卒業式が近づいてくる...。

写真は、六年生の出し物の一シーンです。