昨日へ     2003年05月05日   明日へ

今日は、布団を干したり、洗濯物をたたんだり、貯まっている文章書き仕事をしたりしました。夕方近くになり、このまんまじゃ、2003年の黄金週間が何もなしということになってしまう!と、ギターを四輪車に乗せて、古川に向かいました。

古川駅前です。久しぶりです。やっぱり寒い時季は、指がかじかんだけど、いやあ、やっぱり春だなぁ...と、気持ちよく歌いました。ギターは、外だとやっぱり指弾きではなくて、ピック弾き。いつもの古い歌を響かせました。この分だと、もう咽も大丈夫だなぁと、ほくほくしていました。自転車に乗ったスペイン語の観光客カップルの女性が、目配せをして行きました。後は、ただ弾くばかり、歌うばかり...。

気持ち良く歌っていたら、近づいてくる影があり、顔をあげたら、駅員でした。ここは、歌ったりすることを禁止されている場所だから、やめろとのこと。むっとして、どこまでダメなのか、聞きましたが、頑なな抵抗はしませんでした。ふ〜む、なんてこった! 駅員は、駅前をパトロールしながら、こちらをちらちら見ています。仕方ない、ギターを片付けました。そして、駐車場に向かいました。駐車場に向かう僕を、駅員が見ているのが見えました。

何だか悔しくて、ダメ!と言われた場所の外側、駅の向かい側の歩道でまた、弾くことにしました。そこは、目の前に電話ボックスがあり、何とも冴えない場所です。でも、お店の前なんかだと、また立ち退きを食らいかねません。仕方ない。でも、負けないぞ!と、弾きました。歌いました。近くには、CMでおなじみの金融機関がありましたが、思いの外利用者が多く、驚きでした。

結局、駅敷地で30分、駅向かい側歩道で、90分、歌いました。ギターをしまっていたら、女子高校生が、こっちを見ながら歩いていきます。「先生?」「ああ、○○○○か」「うん」「何時の汽車?」「6時30分」「気をつけてな」「はい」。岩出山の小学校で担任をした女の子。手を振ってから、これから川渡温泉藤島旅館に向かうつもりだったのだから、車で送って行ったらよかったなぁと、思いました。少し、残念。

川渡温泉藤島旅館で、汗を流しながら、ああこれじゃあ、「駅前シンガー」というよりも「道端シンガー」だなぁと、ため息をつきました。別に悪いことしているわけじゃないのになぁ。駅敷地内で、スケッチしていたら、どうなんだろうとか、でっかい声で話していたら、どうかなとか、駅員が何を禁止するか、考えました。そして、ホームレスの先輩方を排除するのは、この延長線上にあるんだなぁと、考えました。そうそう「岐阜県の山の中で、白い車に乗っている集団」を、排除しようとする論理も、その向こう側にあるんだろうなぁ。

風呂を上がったら、岩出山の学校の先生に会いました。卒業生や、6年生の様子を聞きました。みんなに、よろしくね。さあ、明日からまた日常です。