昨日へ     2003年08月19日   明日へ

福島の不動湯温泉で目を覚ましました。やっぱり雨です。けれども、予想していたし、そんなもんだと思っていたので、あんまりめげず、とにかく風呂に入ります。階段を一番下まで降りて、露天風呂。とってもぬるくて、長く入れました。単純泉には入らず、鉄泉へ。だらりとゆっくり浸かりました。昨晩で一時間。今朝で一時間。まあ、このくらい浸かれば、十分でしょう。部屋で、朝食。こんなところに来て、テレビなんて...と思いつつ、つい点けてしまいました。天気予報は、やっぱり雨です。

宿代を、居間で支払いながら、女将さんに「地震はどうでした?」と聞かれました。あれこれと話しました。ああ、被災地なんだ松山町は、と感じました。

不動湯温泉を出て、森の中を走ってしばらくして、お久しぶり。カモシカくんに会いました。カモシカくんとの出会いは、いつもいつもばったりです。彼も、いつものように立ち尽くし、近視の目を細目ながら「ん〜、誰だ〜い?」ってな感じ。僕は、バイクから降りて、カメラを持って近づきます。10mくらいで、やっと彼は気付いて「やばっ!」と、ぴょんと跳びました。二三歩行ったところで「ん〜、ところで誰だったんだろうねぇ」と振り返りました。「ごめんごめん、大丈夫だよ」と、僕が声を掛けると、鋭く鳴いて、森の中に入っていきました。僕は、バイクを進め、カモシカくんが行った方向で待っていたら、何とものんびりなカモシカくん。またしても会いました。写真をぱちり。手を振って分かれました。

土湯温泉に下り、岳温泉の道を走り、雨は降るばかり。少し迷いましたが、せっかくここまで来ているんだから...と、東北道に乗り、白河を目指しました。ラーメンを食べようと思ったのです。雨に打たれながら、すぐそこだと思っていたのが、実のところ、郡山を越えてもすぐには着かないところだったことに気付き、後悔しました。けれども、まあツーリングって、そんなもんでしょう。いっぱいいっぱい雨に打たれ、白河あたりで、雨は上がりました。いつもの「まるじん」はお休み。仕方ないので、近所の手打ちラーメン屋さんに入ったのですが、ん〜、おいしくなかった。失敗した。

僕は、白河の街の中を通り、棚倉経由でいわきを目指しました。途中の国道は、車の量も少なく、信号も少なく、適度に牛くんが見られて、いい道でした。雨があがり少しほっとしました。

いわきに向かうのは、水族館に行くためです。福島の水族館には、まだ行ったことがないのです。水族館フリークを自称する僕としては、見逃している最後の大物って感じです。

行ってみると、いやはやなかなかでした。全体的なレベルは、うんと高いです。後発の強みと言いましょうか。設計の新しさの勝利と言いましょうか。化石から導入しているというところ、あちこちに体験学習コーナーがあるところ、夏休みだからといいこともあるのでしょうがスタッフがいっぱいいるというところ、パンフレットなどの資料をコーナー毎に置いているというところ、そして何より絵本・スイミーを思い出させる小魚の大群、よかったです。年間フリーチケットが3800円で、一回の入場が1600円。一回あたりは高いのですが、2回来て元が取れるとするなら、なかなかリーズナブルです。季節ごとの展示変化にも興味が沸きます。もっとよくなるところとしては、売店の狭さですね。あれが何よりです。また、ペンギンがいないんだぁって思いました。ちょっと寂しかったです。でも、また行きたい水族館です。

水族館で、小名浜のウニ料理紹介があり、とても心魅かれたのですが、そろそろ帰路です。国道を宮城に向かって、北上です。とにかくひた走りひた走り...。「双葉町」「大熊町」「小高町」...町の看板を見るたびに、ああそういう町もあったよねと、雨のために地図が見れず、それでいて頭の中では、次の町が相馬町のようなイメージで走っていた僕は、限りなく続く浜通りの道に、ちょいと疲れました。

途中で、バイク事故に遭いました。僕ではありません。対向車線の交差点で、バイクが壊れていて、ライダーが頭を抱えていました。ソロライダーのようです。僕は、バイクから降りて、様子を見に行きました。怪我はないようです。四輪車の運転手も近くにいました。信号が変わるところで、左側をすり抜けたバイクが、左折する四輪車に巻き込まれたということでした。二人とも、落ち着かない様子だったので、落ち着けるように話を聞き、話をしました。ライダーの青年は、東京から東北ツーリングに来て、ずっと雨の中4泊テント泊をしたということでした。疲れたこと、ついていないこと、ため息交じりに繰り返していました。今日中に、東京に着くために、いわきで自動車道に乗るべく急いでいたそうです。警察が車で、一緒にいました。四輪車の運転手の女性は、近所の方。彼女とも、話をしました。バイクの破損は、まあ何とかウインカーを修理すれば走れないことはないといったところ。今日は、一泊して、明日帰ることをすすめました。お金はあるということでした。警察が来て、立ち去るとき、いつものテーピングテープを渡しました。何かの足しになれば。あの青年、ちゃんと帰れたかなぁ。

事故を見ると、緊張するものです。僕は、雨の中緊張して走りました。どこかで夕飯を食べようと思いつつ、なかなかタイミングがとれません。ホッキ飯の「田園」を見つけたら入ろうと思いつつ、見つかりません。そういっている間に、岩沼。とんかつ「藤」に行ってみたら、定休日。僕は、東部道路を飛ばし、鹿島台のスーパーで焼き鳥を買い、夜中になる前に、ほっ、着きました。

連れ合いのぴよさんは心配していました。「心配したんだよ!」 僕は昨日から音信無しだったんです。彼女は電話をしてほしかったと言いました。はい、ごめんなさい。ごめんなさい。自分のことだけしか、考えていなかったよ。これからは、ちゃんと連絡します。

写真は、水族館のトドの前で写真を撮ろうと思ったら、トドに(アクリル板越しに)お尻をつつかれて、驚く少年です。

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