昨日へ     2003年08月22日   明日へ

今日は、午後から学年PTA行事があったんです。学校合宿です。昨年度の6年生とも、学校に泊まりましたが、今年は今年。内容も、雰囲気もまた違っていて、なかなか充実した時間でした。

朝から学校に出勤して、学校仕事。昼頃から、合宿準備のために、竹をナタで割ったり、教室を片付けたりしました。ぽつりぽつりと6年生が集まり始めました。カーペットが新品で、みんな喜んでいました。上靴でいいのに、ついつい裸足になっている、その気持ちはよく分かります。

さて、まずは、夕飯の準備です。野菜を切ったり、ずんだを擦ったり。竹串を作り、テーブルやかまどを用意して、火を焚きました。保護者の方に養殖場に買いに行っていただいた、イワナが到着。ビニールプールに水を汲み、放しました。そして、イワナを捕まえて、殺して、裁いて、串差しにして、炭火で焼きました。初め、僕が見本を見せました。やっぱり殺して、裁くときは、「残酷!」「やりたくない!」という声が聞こえました。「みんな、いつも命を頂いているんだよ。感謝しながら、食べるんだよ。」何だかんだ言っているうちに、みんなそれぞれ活動を始めました。おうちの方も、6年生の妹弟も、わいわい言いながら、イワナ焼き魚作りに取り組みました。いやはや、手はぬるぬる、生臭い匂いでいっぱいなのですが、ん〜、これが「食べる」ってことなんだよなぁと、あらためて感じました。今回は、買ってきたイワナではありましたが。

イワナと並行して、餅つきもしました。臼と杵。使いこなす姿は、かっこいいです。祭りで山車の上で拍子を取る粋なお兄ちゃんのイメージです。

暗くなり、食事の片付けをして、夜の部です。ご飯を外で食べたので、みんな外の暗さに慣れていて、いざ校舎に入ったら、すっかり暗くてびっくりでした。自分たちが普段過ごすところなのに、暗闇が「何者か」を連れてきて、目には見えないけれど、僕たちのいる場所を占めているようなのです。教頭先生に講師になってもらい、星の観察会。おうちの方に進めてもらい花火。そして、いよいよ学校探検。僕は、星の観察会、花火の間に一人で学校中を回って、探検コースのポイント作りをしました。ちょっとドキドキって感じ。「何者か」に見られている感じ。

暗い教室で、学校がなぜ「何者か」を感じるのか、静かに話しました。「こえっ〜!」という声に、ほっとしました。その一方で「おれたちの地区の合宿で話していたのと似てる」と指摘されたときは、どぎまぎ。そう、僕はだいたいいつもおんなじ話なのです。適当にごまかし、そして出発。校舎内一周コース。くじで、二人または三人になり、いってらっしゃい。

一通り回ってきて、最後は体育館。体育館は、かなり不安な気持ちにさせる雰囲気を持っています。僕自身、嫌なくらいです。重たい扉を開けて入るのですが、入場制限を掛け、一組しか入らないようにしました。待っている間、声を掛けました。「一人でも大丈夫かい?」すると、みんな首を振りました。「じゃあ、一緒に行ってくれる○○ちゃんに、うんと感謝だ。一人でなくて、一緒でよかったね。」一人でないということ。意図していなくても、自分が誰かを励ましていること。そんなことを、日常の中でも感じられればと考えたんです。

学校探検が無事終わり、暗い中で話しました。仲間の大切さ。感謝するんだよということ。そして、夜の暗さ。元々、夜は暗いものだったこと。暗さとちゃんと付き合っていける感性を持つこと。「明るくなると、きっとほっとするけど、何だかつまらなくなるよ」と言って、部屋の電灯を点けました。「ああ」という安心したような声。そして「うん、何かつまんないね」という声も。

さて、そろそろ就寝です。教室、コンピュータ室、オープンスペース、ホール、みんな思い思いの場所で眠ることにしました。僕は、全体が掌握できて、それでいて一人で眠るべく、図書室で寝袋を広げました。幸い、寒くも暑くもなかったのですが、予想通り、みんな寝ません。まあいいんです。いくら起きていてもいいよ、ただし眠っている人の睡眠を妨げてはいけないよと、言っていたのです。しかし、ホールの足音は図書室に響き、教室の大騒ぎは、僕を眠らせません。午前何時だったでしょう。それぞれに「うるさ過ぎる! いい加減にしなさい!」と、怒鳴りに行きました。図書室でなく、いっそ職員室で眠るべきだったと思いつつ、目をつぶっているうちに、眠ったようでした。

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