今日は、夕方までに池袋に行くという予定だけしかありません。明日の、連れ合いぴよさんの妹さんの結婚式イヴのために、東京に向かうんです。当初は、いつもの新幹線じゃつまらないので、常磐線の特急スーパーひたちで、景色を見ながら行こうと思っていました。しかしながら、昨日の介護先でおしゃべりしていたら、常磐線方面は、台風の影響があるかもしれないよとのこと。じゃあ、止めておきますか。普通に新幹線で行くつもりで切符を買い、ひとまずは仙台に向かいました。
さて、新幹線に乗ろうと思ったら、すぐに特急スーパーひたちが出るようでした。窓口の人に聞くと、台風の影響は今のところないとのこと。僕は、新幹線特急券を普通の特急券に替えてもらい、スーパーひたちに飛び乗りました。1580円返ってきて、何か得した気分。
四両編成の特急は、新幹線とは違う、ことんことんという線路の音をたてながら走ります。ああ、これこれ、これが鉄道の旅。鈍行のほうがいいんですけど、通勤用の電車じゃいまいちなんだな。小さな駅を通過して、その駅名を動体視力アップして読み取る感覚が、懐かしい感じでした。
車窓は、雨。原発連発の福島の浜通りを行くと、だんだん雨は小降りになってきました。でも、波は高く、雲は黒く、そして風は林を振り回していました。まるで、小さな子が風呂から上がって、大人にバスタオルで頭を拭いてもらうときみたいな感じ。
いわきを過ぎて、駅の発車チャイムが、聞き覚えのあるメロディになっていました。東京都区内のいわゆる国電の発車のときのあるメロディです。僕にしてみれば、都会の音なのですが、それがいわきあたりの潮騒が聞こえそうなホームで聞こえるのは、ちょっと妙でした。森の中で、授業終了のチャイムが聞こえる感じ。
今日は、車窓を眺めつつ、本を読んでいました。「快!潔!→アジアひとり旅」(日比野宏著 新評論)です。昨日、南仙台のビレッジバンガードで買ったんです。いやあ、旅のガイドブックに違いないのですが、楽しめます。これは、やっぱり早めに退職して、旅に出ないといけないぞ!という気持ちです。
上野で降りて、バイク用品店を回って、雨グローブとボブルビーのパーツを買い、御徒町の登山用品店をパトロールして、秋葉原のMac屋さんを巡ってケーブルを買って、池袋に向かいました。思いがけず、ホテルの前でぴよさんファミリーとばったり会いました。ああ、須賀川で会ったときみたいだ。ホテルは、池袋のメトロポリタンホテル。
ホテルに入って、荷物の整理をして、僕はシャワーを浴び、みんなで外に食事に行きました。韓国家庭料理のお店に入りました。豚肉をキムチと一緒に白菜に包む料理が、とてもおいしかったです。お父さんと、韓国眞露を飲みました。甘口で、つるんつるんと飲めちゃいました。ぴよさんと僕の結婚式のことなど思い出しながら語らいました。そりゃあ、もう随分前のこと。若かったなぁ...。ああいい食事だったと、店を出で、ホテルに戻りました。池袋の劇場前で、きっと誰か歌っているだろうと、ぴよさんと聴きに行きました。ん〜、まあまあかな? ああ、ギター持ってくるんだったなぁ。
僕が初めて会った頃は、まだ中学生だったぴよさんの妹さん。ああ、もう結婚なんだぁと思いました。そして、今の妹さんよりも、もっと若いぴよさんと僕は結婚したんだぁと、振り返り、時代の巡る早さに、ため息をつきました。生き急いではいないけれど、きちんと後悔なく生きていかねば。
写真は、池袋の夕焼けです。