昨日へ     2003年12月04日   明日へ

今日、理科の実験の前に、落ち着いて過ごすんだよという話をしました。塩酸やアンモニア水を使うので、というきっかけだったのですが、何だかもっと大きな話になりました。

あわててはいけないよ。あわてるって「慌てる」って書くんだよ。心を荒げるということだ。慌てるとき、心は荒れているんだ。心を亡くすと書くと「忘れる」だったね。「忙しい」も、心を亡くすんだったね。慌ててはいけないよ。

関係ないようだけど、この頃、鳥の飛ぶスピードを思うんだ。白鳥がそろそろ来ているけれど、きっと白鳥はずっと昔からあんな飛び方をしていたと思う。そして、これからも同じ。10年後の白鳥が、びゅーん!って、ものすごいスピードになったりしないと思う。トンボは、うんと昔から地球にいたらしいけれど、やっぱりずっとおんなじ飛び方で、すいすい。100年後もあんまり変わっていないと思う。けれどもね、人間はちょっとへんなんだ。走るスピードは、速くなった人もいるかもしれないけれど、あんまり変わっていない。変わったのは、スピードの速いものを作ったということ。ものすごい速さで新幹線が走る。飛行機が飛ぶ。私たちは、そういうものに慣れてしまっている。

F1レーサーは、うんと視力がよくないといけないんだって。速いスピードで動いていると、視野が狭くなる。見えないものが多くなるんだって。ゆっくりだと、いろんなものが見えるんだけど、速いスピードだとよく見えなくなってしまうってわけだ。考えてみると、バイクで走っているときと、自転車のときと、歩くときとだと、見えるものが違う。ゆっくりだと、 速いときよりも、いろんなものが見える。逆に、速いと見えない。

心も同じです。慌てると、見えなくなる。白鳥には白鳥のスピードがあり、人間には人間のスピードがある。今、人間の人間の本来のスピードを忘れてしまいそうだけど、君たちは見失ってはいけないよ。慌てずに、過ごしていきましょう。

...というような話をしたのでした。みんなには、僕の言いたいことが伝わったかどうか分からないけれど、僕自身は忘れてはいけないと思っていることなのです。

写真は、11.23の夕張での1枚。沼ノ沢のシホロカベツ川を渡ってすぐのところで撮った雲です。(父さんが「今日の川はきれいだな」って言っていたときに撮ったやつですよ。)

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