昨日へ     2003年12月27日   明日へ

まだ空は、朝になりきっていない、あいまいな朝。僕は、ぴよさんと、あいまいな空の下を松山町駅に急ぎ、6時の仙台行きに乗りました。電車で揺られながら、年賀状に一言を書きました。すぐに、仙台に着きました。新幹線は、先日乗ったばかりのMaxやまびこです。新幹線の中でも、せっせと書きました。でも、終わりません。だんだん疲れてきました。朝のMaxやまびこは、福島・大宮・東京しか停まりません。だから、うんと速いんです。今回は、上野で降りる予定だったので、大宮で下車。大宮のホームでも、年賀状。上越新幹線に乗り、上野。上野駅を出て、京成電鉄。国際空港に向かう電車です。さすがに疲れて、そこでは書かず、向かえの席の赤ちゃんを眺めたり、やたらとでかいスーツケースを並べる旅行者の様子を眺めながら、過ごしました。僕はと言えば、緑のディパックと、青のウエストバック。長旅なので、パジャマになるものを持ちましたが、あれがなかったら、もっとコンパクトになるんだけどなぁ...それでいて、写真をいっぱい撮るので、iBook は連れてきたんですけどね。

国際空港に着きました。昼ご飯を食べました。年賀状の残りに一言を入れて、投函しました。宛て名を書いて来ないでしまった人を何人も発見し、メモしました。しばらくして、連れ合いのぴよさんのお父さんお母さんと合流しました。今回は、連れ合いのぴよさんのお父さんお母さんが台湾に行きたいということで、それに同行する旅なんです。

入国審査。以前、ぴよさんに同行する形でイタリアに行ったときも感じました。入国審査のときの、足元に引かれた赤い線。あれが、国境なんです。あの赤い線は、人間が作ったもの。国境って、人間がなくすことができるんです。あの赤い線のところで、「待った」を掛けられて、別室に連れていかれるイメージを、僕はします。「おまえは、歓迎されない者だ」と排除されるイメージ。そのイメージは、おびえではなく、怒りなんだな。若い頃、John Lenonさんの「Imagine」を聴いて、驚きました。国境がなくなるというイメージは、僕の中にはなかったから。とても、自由だと思ったから。

飛行機に乗り、あたりは途端に中国語の世界になりました。ワインを飲み、機内食を食べ、ニュースを見て、しばらくしたら、台北でした。時計を一時間進めました。時差は、一時間です。

台北では、入国審査よりも、SARS検査が印象的です。白衣を来て、マスクをした男性が、黄色い紙を掲げていました。どういうわけか、文化大革命のときの中国共産党の人民服の青年が、毛語録を掲げている姿を思い出しました。僕は、どこから来たか、どこに泊まるか、パスポート番号などを書き込みました。白衣のゲートを通るとき、帽子を取るように言われました。見ると、カメラが僕を撮っていて、それは赤外線か何からしく、白衣の女性の傍らにあるモニターに、僕を写していました。僕は、シュワルツネッガー主演の映画「トータル・リコール」を思い出しました。

空港では、ガイドの方が待っていました。日本から来た青年二人も一緒に、ワゴン車に乗って、夜の高速道路を台北に急ぎました。急いではいなかったのかもしれません。いつも通りだったのかもしれません。けれども、それはそれはすごいスピードと車線変更の連続。驚きました。

ホテルに着いて、また体温チェックを受け、部屋に入り、ため息をつきました。やれやれ。僕は、とても疲れていたのですが、夜市に行こうということになり、中山から地下鉄に乗り、一番大きな夜市・士林夜市(スーリンイエスー)に行きました。あらかじめSさんに教わっていた通り、地下鉄の切符は簡単に買うことができました。地下鉄は、そんなに混んではいなかったものの、ぴよさんのお父さんが乗ったところ、すぐに青年が席を譲ってくれました。気持ちいい感じ。いい印象。

夜市は、すごい人。大みそかの上野アメ横の200%アップの混み具合です。たくさんの人がいろんなものを売り、買い、楽しんでいました。ペットショップには、たくさんの犬が愛想を振りまいているかのような仕草をし、射的やピンポン玉のゲームでは、大人も子どももでかい声で夢中になり、ありとあらゆるものが舗装道路の真ん中で広げられ、大きな声で売られていました。食べ物の匂いが、雰囲気をより一層活気あるものにしていて、僕は予備校時代に始めてススキノのディスコに入ったときを思い出しました。

お勧めだった臭豆腐。ぴよさんが買いましたが、僕は食べませんでした。疲れている体には、きっとパンチが強過ぎる。お腹に自信のない僕は、後日にしました。まあ、お腹のでっぱり具合には、そこそこ自信があるんですけどね。

深夜に、眠りました。異国の夜ではないかのように感じながら、明日はどうしようかと考える間もなく、眠ってしまいました。

写真は、士林の夜市の犬くんです。雑踏の中、何食わぬ顔で眠っていました。

昨日へ        明日へ