今日は、実力テストの日です。と言っても、やるのは6年生だけ。企画したのは、担任の僕。冬休みに、こつこつ復習をするんだよ...と言いながら、励みとしての、いやむしろ脅しとしてのテスト。ずっと、6年生25名が僕とだけ付き合って行くのなら、まあ和気あいあいとやっていけばいいのですが、中学校に行くと、別な世界があります。今ある中学校にフィットすることは、彼らに求めませんが、ちょっと嫌な言い方ですが「現実を知る」ということは、必要です。
1時間目は、国語のテスト。文章を読み取る問題と漢字。終わってから、だいたい何%くらいできたか調査をしました。みんな70%以上のところで、手を挙げました。けれども、採点してみたら、いやはや何とも! 甘くはないのです。
2時間目は、算数です。2学期末にやった問題から出しました。冬休みの宿題になっていたものです。B5版で5枚。5分ごとに配りました。範囲が広いので、一人ひとりの理解しているところ、そうでないところが、はっきり分かりました。さあ、卒業までに、いろんな苦手意識を少しは自信に替えられるように、応援していきましょう。
3時間目は、体育です。体育と言っても、まあ雪遊び。1・2時間目に、うんと集中した分、昨日積もった雪で、はしゃぎました。ちょうど雲も晴れ、暖かくなってきたので、よかったです。雪合戦、大きな雪玉作り、段ボールやビニール袋でソリ滑り...。いい感じだったなぁ〜 本当は、すぐにでも採点したかったのですが、やっぱり僕も外に出て、ぶつけられたりぶつけたり、追いかけたり、雪を顔につけられたり...しました。みんなで、記念写真を撮りました。みんな、友だちがいてよかったね。雪合戦は、一人じゃできないから。仲間じゃないと、楽しくないから。
硬筆の書き初めなどをして、6時間目を終えて、さようなら。放課後さっそく、算数の問題の解き方を聞きに来る人がいっぱいいて、嬉しかった。僕は、小学校時代、本当に本当に勉強をしなかったし、できなかったので、そして楽しくない日々ばかりだったので、出会う子どもたちには、「学校が好きだよ」って思えるように応援していきたいです。ああ、今日もそんなこと実感したなぁ。
学校帰り、何となくあれこれの疲れを払拭したくて、レンタルビデオ屋さんに行きました。また、前任校の保護者の方に会いました。「今日も、バイクですか?」というのは、よく聞く僕へのご挨拶。「いえいえ、四輪車です」というのは、よく言う僕のご挨拶。
借りたビデオは、ロバート・デ・ニーロ主演の「ディア・ハンター」。ベトナム戦争を描いた作品。夕張で、家族みんなで市民会館で見た作品。とても強烈な印象でした。今日は、連れ合いぴよさんと見ました。彼女は、とてもショックな様子で、「ビョークの映画と同じくらいもう見られない感じ」ということでした。
今日、陸上自衛隊と自称し、国境を越えれば「日本軍」と認識される、武装集団がイラクに行くことを命じられました。この国の首相が、命じたんです。みんなが、無事でありますように。陸上自衛隊の人たちも、イラクの人たちも、みんなが無事でありますように。
「ディア・ハンター」の中で描かれていた様子には、誇張がきっとあったと思います。けれども、誇張でないところも、きっとあった。世界のどの町からも、村からも、戦闘と緊張がなくなりますように...。ああ、自衛隊は、戦闘と緊張をなくすことができるのだろうか。または、新たに生むことになるのだろうか...。
写真は、雪玉をぶつけた瞬間です。ということは、ぶつけられた瞬間でもあります。