昨日へ     2004年01月16日   明日へ

書き初め展のための練習は、今日でおしまい。今年は、あんまり頑張りませんでした。他の教科も大事って、思って、みんなが「まあ、こんなところかな」と感じたあたりで、おしまい。来週、出品する作品をみんなで選びます。

放課後の好きな6年生です。僕が、子どもの頃、山口百恵か誰かが出てくるポッキーか何かのCMで「楽しい放課後が云々」っていう下りがありました。その頃の僕は、なぜ放課後が楽しみなのか、全く分かりませんでした。帰りの会で「さようなら」って言ったら、そりゃあ帰るだけなのに...って感じだったんです。

でも、今の6年生と一緒に過ごしていて、よく分かるようになりました。要するに、みんなと遊ぶ時間なのです。家はそれぞれ近くありません。一度家に帰ってから遊ぶのは、大変。だから、できるだけ長く学校で遊んで行きたいんです。4時間授業の日のみんなの行動は、そんなみんなの気持ちがうんとはっきり現れます。「さようなら」をしたら、すぐにピューっと帰る人たち...帰ってから、遊ぶ約束があるんですね。逆に、腰をすえて、ゆったりと教室で過ごしていく人たち...これもまた、なかなか贅沢です。

さて、今日は午後に教室で、書き初め毛筆をしました。床にブルーシートを敷いて、やりました。机などは、となりの部屋に置いてそのままにして、なるべくすぐに「さようなら」をすることにしました。「ねえみんな、君たちは、うんと放課後が好きな人たちだよ。それは、仲間と一緒にいるのが好きということ。いいことだと思うよ。でも、放課後にこのメンバーでわいわいできるのも、だんだん少なくなっているんだ。机を戻したりするのは、来週。今日も貴重な時間を有効に過ごしなね」

卓球に夢中な人たち。Macでまきがめをする人たち。どこかでかくれんぼをする人も、柔道みたいなプロレスみたいな人たち、体積の学習のために持ってきた積み木で遊ぶ人たち、そんなみんなの様子を撮る人たち、そんなみんなとはしゃぐ担任...。3時15分に「さようなら」をして、下校時刻の4時まで。みんな、きっちり遊んでいきました。ああ、いい時間だったなっ。やっぱり週末の「さようなら」の後は「楽しかったなぁ」って気持ちで締めくくりたいものです。...そう思うと、6年間の締めくくりも「小学校、楽しかったね」って、終わらなくっちゃなあ。

夕方から、古川に行き、教職員組合の支部委員会に出席しました。たくさんの人が集まりました。久々に会う顔もありました。会議ではいろんな話題が出ましたが、「優秀」教員表彰の話題が多かったです。宮城県が、「優秀」教員10名、「優良」教員22名を、表彰したんです。僕は、とても問題だと思っています。誰を、どんな基準で、何のために、あえて表彰するのか。そのもたらす影響は、大きいです。だから、この制度をなくさなくっちゃいけないです。この件については、恣意的な長期特別研修をなくす会の通信に、文章を載せる予定です。まだ発行していない通信ですが、下書きとして、載せますね。こんな意見なんです。

表彰と排除は、裏表。

 「不適格」教員を排除するだけでは不十分、いいほうはいいほうで表彰をするべき!と、宮城県教育委員会は「優秀教員の表彰制度」を作りました。そもそも、教職員組合代表・各種校長会代表・教育長会代表を集めて意見を求めたときには、みんな反対していたんです。学校教育は、共同作業。誰かだけを表彰するなんて、馴染まない!と、みんな反対していたのに...聞くだけ聞いたよということでしょうか...表彰制度をスタートさせたんです。
 「優秀教員」と「優良教員」。総勢32名。新聞にも載りました。職員室で誰がどんな内容をもって表彰されたかが記された文書を回覧した学校もありました。学校名・職種・名前・内容。「名誉」なことでしょうから、ここに名前を載せてもいいのですが、何となく私なら恥ずかしい気持ちになるなあと感じ、名前と学校名は伏せて載せますね。私としては、それはもういろんなことをいっぱい言いたい気持ちですが、まずは読んでみてください。

(日記サイトにおいては、表彰内容について省略させてもらいます)

■なぜこの人が?
 さっそくいろんな方から、感想などを聞いています。いい印象として話す方はいません。皆さん「なぜ、あの人が?」という疑念を抱いたり、「だったら、あの学校の、あの人だっているじゃん」とこれまた首をかしげたりです。実のところ、表彰された教員の同僚の方の話を聞く機会もあったのですが「知らなかった」「おめでとうって言うべきなんだろうか」という感じでした。
 表彰の内容を読むと分かることですが、表彰の理由となる取り組みは、その人一人でやったわけではないことだらけです。初めに書いた通り学校の仕事は、みんなで進めていくもの。だから、一人だけを表彰するのは無理なのです。私の心配は、せっかく褒められたのに、かえって辛くはないだろうかってこと。同じ職場の中で「なぜ、あなたが?」って首をかしげられたら、「なぜ、あなただけが?」って尋ねられたら、何と答えるでしょう。いたたまれないような気持ちに、私はなります。混乱が生じていないのでしょうか。
 しかしながら、これもまた予定通りなのかもしれません。助け合うことをなれ合うことと解釈する人なら、協力などせずに同僚を競争相手として負けないように一人闘うことを、善しとしているかもしれません。制度の検討の場である委員は「モチベーションを高めるため!」と繰り返していましたが、「モチベーションを高める」とは競争を激しくさせるということなのでしょうか。

■「優秀」と「優良」の違いは?
 どうやって「優秀」と「優良」を分けたのでしょう。上を読む限り、はっきりとした差はありません。基準は、なんだかはっきりしないんです。
 そもそも、推薦する校長も、悩んだのではないでしょうか。そして結局、何とかを受賞したとか、応募したとか、何位だったとか、指定を受けたとか、そんなことを目安にしたんじゃないでしょうか。確固たる優秀の証しは、あるのでしょうか。
 けれども私は、客観的な「優秀」基準を求めたりはしません。「不適格」教員探しのためのチェックリストが、うんと詳細であるにもかかわらず、誰もが「不適格」であると言いえるものに過ぎなかったことと同じです。誰もが、表彰され得るし、誰もが排除され得るのです。制度自体に、無理があるのです。選ぶ人次第。まさに、恣意のなせる技です。
 そう考えると、推薦文の出来不出来で「優秀」が決まるんじゃないかなと、思ったりします。今回の上の文書を読みながら「こうやって書けばいいのかぁ」という校長がきっといたはずです。次回の参考にするんじゃないでしょうか。しかし「教育にかける情熱と、たゆまざる教育実践、卓越した指導技術と豊かな発想を駆使した新しい指導法の開発し...」なんて、まるで結婚式の新郎新婦の紹介みたいですね。恥ずかしいです。言うまでもありませんが、だいたい勤務時間のことなど考えていません。「休日返上で」なんて書いてしまって、いいのでしょうか。または、そうすべしと言っているのでしょうか。「殉職二階級特進」みたいな使われ方も、冗談にならないようで、少し怖いです。

■「優秀」表彰と「不適格」排除は、一体です
 褒めることのどこが悪い?!という方がいるかもしれません。でも、表彰制度は学校をよくしません。いえ、悪くします。高校受験のとき、誰を推薦入学の候補にするかは、中学校でとても微妙な問題です。誰かを褒めたとき、どうして自分はそれに該当しなかったのかと、あれこれと考えます。不信感も生みます。
 「優秀」教員表彰は、「不適格」教員排除と表裏一体のものです。天皇制が、被差別部落差別と一体なのと、同じ。両方セットでなくさないと、結局変わらない。褒めるからいいってもんじゃないんです。学校は、みんなで作るもの。だから、職場がばらばらになってしまっては、学校が学校でなくなります。じゃあ、何になる? 工場でしょうか...。
 表彰制度をなくしましょう。「おかしい!」って、声を出しましょう。「優秀」教員個人を責めるものではありません。表彰された方も一緒に仲間になってくださいね。分断されてはならない。「友だちを大事にしなさい」って言っている教職員が、仲間を切り捨てる行為をしていいはずがありません。職場の平らな関係を奪われないよう、12.23の教育基本法改悪反対集会で、日比谷公会堂を笑いの渦に巻き込んだニュースペーパーのように、笑い飛ばしたりしながら、したたかにしなやかに闘っていきましょう!

今月中には、恣意的な長期特別研修をなくす会のウェブサイトをスタートさせます。そこには、いろいろ載せる予定ですので、待っていてくださいね。

ところで、今朝もまた夢を見たんです。メモをしたので、載せちゃいます。

自衛隊の説明会にいた。入隊説明会。参加者は、そう多くなかった。教室の黒板の前に先生がいて、回りを囲んだ。みんな、僕と同じくらいの年齢の男性だった。ある男性が質問をした。「アルバイトは、できますか」 答えはノーだった。「戦地に赴くのだ」という内容のことばが、難しく語られた。別の男性も、アルバイトを続けられないか心配していた。僕は、みんな借金で困っているんだろうと無言でいた。部屋が暗くなった。説明をしていた先生が、もっと寄れと言う。車座になって、スポットが先生に当たり、先生は日本刀を抜いた。長い日本刀は、スポットでぎらぎらしていて、僕は「太刀魚に似ている」と思った。それは、反対だ。でも、太刀が作られる前から、太刀魚と日本語では呼ばれている魚は、いたんだよなぁ。先生が、持ってみろと、ぐっとその日本刀を差し出した。僕が、先生の隣にいたので、持とうと思ったら、僕を抜かして、となりの男性が手に取った。「重い」とつぶやきながらも、その目がぎらぎらしていて、僕は驚いた。アルバイトは、いいのだろうか。

写真は、今日の放課後の1枚。誰かが撮ったんです。ん〜、いつものF2ちゃんだろうか。僕は、向こうでねっころがって、誰かと話しています。

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