この頃思うこと。競争は、もう十分なんじゃないかいということ。
世の中、競争ばかりです。商売って、もともと競争じゃなかったんだろうなぁって思います。「お客様のニーズ」なんて言い方があるけれど、「ニーズ」を喚起して、敗けないように敗けないように、みんな眠れない日々を送っているように感じます。
何となく根底に、「人間はそのままにしていると、怠ける」という信用していない感覚があるように感じます。「人間は、ずるいものだ」という前提に立って、競争が奨励され、勝ちと敗けが生じているように、僕には感じられるのです。
みんなで、同じだけ食べられたら、それでいいのに。みんなで、分ければ、それで安心なのに。自分だけトクをしようという利己的な思いを生じさせているのは、むしろ競争社会そのものなんだろうなぁ。
何をのんきなことを言っている!と言われるかもしれないけれど、僕はみんなして「いっせいのせっ!」で、競争を止めちゃえばいいって、割りと本気で思っています。人の幸せって、安心が前提。安心は、物質ではなく、もちろんお金でもなく、人間関係が作るもんなんだと思うんだよなぁ。
写真は、2003年12月の台湾・淡水での一枚です。自転車で、村の奥まで入っていったときに撮ったもの。心なしか、ゆったりしていたんです。急ぐと、人はだんだん視野が狭くなる...あわてずに、本来の速さで歩きたいものです。