昨日へ     2004年03月04日   明日へ

学校帰りの四輪車のラジオで、全金本山労組の中野さん裁判の判決が、不当判決だったことを知りました。何てことでしょう!

僕が学生だった頃、総理大臣は中曽根でした。反臨教審!の運動を、頑張りました。あの頃「政府は、戦争国家作りを進めようとしている」という言葉をよく聞きましたが、正直言って、僕はピンときていませんでした。ただ煽っているだけじゃんって、冷めていました。でも、2004年の今、ああその通りだったよ...と、驚いています。やばい!って、感じています。

小学6年生は、社会科の時間に日本国憲法を学習します。日本国憲法の3本の柱は「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」です。どれも、僕たちが努力して目指すべきものです。そして、公務員は目指す義務がある。

けれども、実際には日本国憲法を粗末にする者ばかりです。「人権」は制限され、「我慢しなさい」という具合。それは、まるで「欲シガリマセン勝ツマデハ」です。「主権」は、権力者にあり、多数決という数の暴力は、もはや民主主義とは言えません。話し合いが、何より大切にされなければならないんです。軍隊を持ち、それが軍隊として、他国に土足で上がったら、そしてそれをそのままにしたら、「平和主義」なんて、言えるはずがないです。ああサマワの町を、市民がいつも通りの服装でいつも通りに暮らしている日々の中を、日本の兵隊たちは、武器を持ち、巨大な戦闘用車両で埃を上げているのでしょうか。同じ屋根の下で、同じ服を着て、同じものを食べて、一緒に汗を流せばいいのに。軍隊には、それができない。

僕は、日本国憲法を守る、そして実現させていく努力を、みんなもっとしなくちゃいけないんだよなぁと、感じています。憲法って、あるからそれでおしまいじゃないんです。たとえば、今日の判決も、日本国憲法に照らして、その不当性を訴えることができる。けれども、人権を認めない憲法の下では、そんな抗議や抵抗さえも、制限されかねません。高校で「三権分立」を学習したけれど、実際には裁判所は、何とも自立していないクラゲみたいなものになってしまっています。

中野さんの裁判を支援していきます。これまでの応援では、不十分でした。反省。ひとつ一つの闘いは、皆つながります。ぽんと押せば「平和」になるようなボタンはないし、そんなものは望むものではないですから。さあ、ひとつ一つです。

写真は、明日の6年生を送る会のための出し物練習。劇の一場面です。

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