昨日へ     2004年03月28日   明日へ

千葉県の連れ合いぴよさんのお父さんお母さんの家で目を覚ましました。ゆっくりしていこうと思っていましたが、夕方からのテレビ番組「報道特集」で、日の丸君が代のことが放映されるということなので、間に合うように帰ることにしました。ひょっとすると、夕張の状況も出るかもしれないと伝え聞いていましたから、尚更気掛かりでした。新幹線の中、ずっとiBookで、転任する先生方への記念アルバム作りをしていきました。

仙台から東北本線。明るい時間の下り電車は、とても珍しい。僕は、ドアのそばに立ち、車窓を眺めながら、つま先立ちをして筋力トレーニングなんかしたりしました。家に着き、「報道特集」を見ました。なるほど、昨日聞いていた話がまたリアルに感じられました。

民主主義は、少しずつ少しずつ、削られて来ました。みんな「まあいいかそのくらいなら」「仕方ないよね」と、少しずつ少しずつ、狭められていく自由に、少しずつ少しずつ慣れてきたんです。誰かが差別されていても、自分のことでないからと、見過ごすことに慣れ、そんな親を見て、子は同じ道を歩み、民主主義は最早死にそうです。民主主義って、民(たみ)が主になる考え方。民って、権力を持たぬみんなのことなのに、いつか多数決の強い者勝ちに解釈されてしまって、「負け」は本人の努力不足、本人の能力不足...と、自分のシアワセのことしか考えなくなっちゃって、ああこれは絶対に「個人主義」ではないぞ!という感じ。権力、すなわち暴力を持たない僕たちは、仲間を捨てない、仲間と力を合わせることなくして、奴隷を免れる方法はないのに、ああ、みんな! 自分だけのシアワセは、自分だけのフシアワセと裏腹であることに、もっと敏感であってほしいんです。僕は、もう少し、頑張って闘うつもりでいるんですよ。

写真は、昨日の東京の地下鉄駅で見た風景。あっちこっち監視カメラ。僕は、自由が好き。銃は嫌い。

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