昨日へ     2004年03月30日   明日へ

今日は、離任式の日です。久しぶりに、卒業生のみんなに会いました。嬉しい。かなり、嬉しい。ほっとする。でも、数日ぶりってぐらいなんですけどね。

朝、職員室で、転任・退職する先生方から、職員の前で挨拶がありました。まあ、例年通りです。例年は、それで終わるんですけど、今年は違いました。残る職員が、いそいそと並び、僕がCDのスタートボタンを押し、「旅立ちの日に」のイントロ。そう、卒業式で職員が歌った、あの歌を歌ったんです。僕は、卒業式の日、半分も歌えなかった。だから、今日はしっかり歌おう、全部歌おうと、心に誓っていました。僕は、大丈夫でした。でも、他の職員はみんな、ぽろぽろ泣きながら、頑張って頑張って歌っていました。ああ、歌っていいね。手紙と同じくらい、いいね。

離任式って、ある意味、職員の卒業式です。みんなの前で、最後の話をする。そして、次のステージに旅立っていく。子どもたちが見届けてくれるのが、僕としてはなによりだなぁと感じます。校歌を歌いました。卒業生に、卒業式の前々日に話していました。「卒業式が、校歌を歌う最後の一つ前だからね」「えっ?」「だって、離任式でも歌うじゃない」「ああ、そうだね」...というわけで、卒業生にとっては、最後の小学校校歌だったなぁ。

教室に戻り、おしゃべりをしました。転任・退職する先生方を見送るまで、少し時間があったので、保護者の方が作ってくれた卒業式の音楽CDをみんなで聴きました。入場から退場まで、みんなのことばや歌を、CDにまとめてくれたんです。卒業証書をもらう前に、おうちの方の前で話したみんなのことばを聴きました。泣きながら話していたNちゃんの声など、よく聞き取れない感じなんですが、みんな分かっているんです。音だけなのですが、映像を伴わないほうが、むしろそのときの雰囲気・温度・匂い・空気...を思い出す感じ。数日前のことなのに、ふっとしんとなり、みんなで、聞き入ってしまいましたっけ。ああ、本当にいい1年を感謝です。感謝です。みんな、ありがとうね。

先生方を、春風の中、送りました。いつまでもいつまでも、先生方と話し続けるみんなを見ながら、僕はとても愛おしかったなっ。ずっと一緒に過ごしていたい気持ちになった春の日でした。 挨拶回りをしてきた転任・退職する先生方に、記念アルバムと手紙を渡しました。アルバムは、職員写真と、その先生のこれまでのシーンをちりばめたもの。喜んでいただいて、よかったです。ああ、来年の春は、僕は送るかな? 送られるかな?

写真は、転任される先生方をアーチで送るところです。

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