東京で目を覚ましました。せっかくの休日なんですから、ゆっくりしようと思いつつ、ビジネスホテルの狭い空間にいつまでもいる必要はありません。シャワーを浴びて、チェックアウト。朝の渋谷に向かって、歩き始めました。
東京の朝、やっぱり人は多いのですね。道路には車が行き交い、スクーターが駈け抜け、歩道は歩道でスーツ姿の人が忙しそうに歩いていきます。そんな中に混じって、ランドセル姿の子どももいて、ああそうだ、今日は平日なんだと気付きました。どこかで見た風景だなぁと考えていて、気付きました。ああ、朝の台北だ。台湾のあのごみごみ感覚。数日だけなのに、僕の中に台湾の匂いは、ちゃんと残っているようです。
渋谷の駅前につき、さあてどうしようと考えました。とりあえず、10:45からの映画を見たいと思いました。「ロスト・イン・トランストレーション」です。
でも、まだ少し時間がある。そこで僕は、また銀座線に乗ることにしました。上野駅に、連れ合いぴよさんのお父さんの絵が展示されていると聞いたので、見ようと思ったのです。駅のどこにあるか、聞いたものの、よく覚えていなくて、まあ何とかなるだろうと行きました。地下鉄の駅を出て、ふと見ると、すぐに見つかりました。なるほど。人が通る傍らに、展示されていた作品。絵画教室の作品展示スペース。僕は、いっぱい写真を撮りました。
さて、すぐに見つかったので、予定時間まで、まだ余裕がある。そこで、僕はまた銀座線に乗り、浅草に行ってみることにしました。昔、おじいちゃんおばあちゃんと行ったことがある浅草。行ってみると、修学旅行の高校生と中国語を話す観光客が、いっぱいでした。高校生は、おみやげに迷い、観光客はみんなデジカメの操作に忙しそうでした。ぴよさんへのお土産は、おせんべい。かわいい巾着袋が気になったのですが、きっと使わないことになるだろうなぁと、止めてしまいました。
さて、また地下鉄で渋谷に戻ります。地下鉄を降り、映画館に向かうのですが、よく場所を把握していません。まあ何とかなるだろと、適当に歩いていき、細い道を勘を頼りに行ったら、見つかりました。もう始まる時間。僕は一番前に座り、銀幕を見上げました。「ロスト・イン・トランストレーション」は、新聞の映画評で見つけたんです。アメリカ人が、東京に来て、その異文化の中で過ごす様子を描いたものということでした。見てみての感想は、期待のしすぎ。もう10年以上前の映画「tokyo・pop」のほうが、よかったな。それは、レッドウォーリアーズが出演している映画。ビデオも持っています。あれのほうが楽しかったな。「ロスト・イン・トランストレーション」は、しかし、何というか、気持ちはよく分かるって感じ。自分に置き換える場面は、とても多かったな。ヒロインも、素敵だったしね。そのうちビデオレンタルもすることでしょう。よかったら、見てみてくださいね。渋谷の映画館を出て、僕は新宿に向かいました。昨日の集会で、できれば恣意的な長期特別研修をなくす会の通信を配付するつもりでいたものの、できなかったので、せめて模索舎に置いていこうと思ったのです。ミニコミを扱う模索舎。とても、久しぶりです。かつては「別姓通信」も卸していたのですが、手続きが大変で止めてしまって随分になります。模索舎では、友川かずきのCDなどを買いました。
朝も昼も食べないまま、午後になったので、何か食べたほうがよかろうと、ビアホールに入り、ビールとサラダを食べました。一人でジョッキを傾けるおじいさんが多くて、少し驚きました。 さて、夕方には家に戻りたかったので、急いで東京です。新幹線に乗る前に、も一つビールを飲んで、新幹線に乗って、眠って起きたら、もう仙台でした。3分の待ち合わせで東北本線に飛び乗り、松山町駅に着き、家で夕飯の準備。ああ、今日も充実じゃったのぉ。