昨日へ     2004年06月12日   明日へ

今日は、友部正人さんのライブの日です。夕方、連れ合いぴよさんと四輪車で仙台に向かいました。小さな一方通行の道を行ったら、すぐにありました。ライブハウスは、サテンドール。

僕は、友部正人さんの曲をいつ初めて聴いたんだろう。学生時代にアルバイトをしていた中古レコード屋さんで、バイト代代わりにLPを手にした頃。「大阪にやってきた」に、まさに揺すぶられたんだな。「POKHARA」のLPも持っています。「中央線〜」の詩集も持っています。古本屋で見つけて、はっとしたんだな。自分をいつも静かに見ていて、熱いのか冷たいのかよく分からない感覚が好き。鼻声系の僕は、僕の声があまり好きじゃなく、友部正人さんみたいな声に、憧れているのです。

さて、サテンドールに行ったら、ミュージシャンの苫米地サトロさんがいて、あれこれとお話をしました。そして、彼のCDを買いました。「悪いねぇ」なんて言っていましたが、そんなことぜ〜んぜん、ないんですよっ! 僕は、しばらく街角で歌っていないし、ミュージシャンと言われる日々はずっと未来のこと。苫米地さんを応援している一人のオーディエンスです。

友部正人さんのライブが始まりました。な〜るほどって感じ。僕が若かった頃のあの匂いがしてきた。僕は、きっと「あの頃」を裏切らないで生きているよ。そんな気がしました。「僕は生きてきたぁ〜」ってフレーズに、ああいっぱいいろんな風景がよみがえってきて、少し涙出そうになった。誰しも、泣くような場面じゃないんだけど。ああ、友部正人さん、僕はまじめに暮らしてきたんです。

今の僕と連れ合いのぴよさんとしてみれば、「遠来」がなかなかツボを押さえているってところなのですが、今夜はやりませんでした。むしろ、よかったって感じかもしれません。友部正人さんのべたべたしていない感覚を、どこかで感じたと思っていたら、スピッツのマサムネさんでした。マサムネさんにしてみれば、きっと友部正人さんに似た匂いがすることは、きっと素敵な話なんじゃないでしょうか。

19日に、中新田の交流センターで「PASCALS」のコンサートがあることを知りました。主催者の方とも、話しました。残念ながら、僕はその日、どうしようもなく予定が入っていましたが、できるだけ宣伝をしまょう。

ああ、ライブに行くと、出会いがある。考える。ひらめく。帰り道の四輪車の助手席で揺れながら、僕は生まれてきた新曲を早く記録したくて仕方ありませんでした。

写真は、6/06の台原森林公園のカンガルーくんです。少しだけ寂しそう。

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