昨日へ     2004年08月05日   明日へ

朝ごはんを食べ、さて出発です。連れ合いぴよさんと一緒に、北海道に向かうんです。通常、夏の北海道となるとバイクで行くのが普通です。ところが、今回は青春18切符で、とことこ鈍行列車で行くんです。

7時の一ノ関行きの列車に乗って、北上します。僕は、山本周五郎さんの夫婦愛小説を読みつつ、熊谷達也さんの小説のアテルイの匂いを嗅ぎ分けながら、岩手の山々を眺めました。

一ノ関で乗り換えて、今度は盛岡行きです。なかなか混むものです。静かに静かに北に向かいます。

盛岡から八戸。ここは、JRの路線じゃないので、別途料金を払います。思いの他高くてびっくりです。受益者負担という反福祉が、この島国をどんどん貧しくしています。あれこれの「民営化」とは「自分のことは自分でしなさい」という、優しくない世の中強化にすぎません。みんなが、同じように同じだけ苦労し合っていければいいのに。

青森に着いて、どうしようかと、相談です。ねぶた祭りを、見るか、跳ねるか。結局、今回は見るということにしました。...病み上がりだしね。

青森の物産館に行き、駅のコインロッカーに荷物を預け、懐かしい青函連絡船・十和田丸を見に行きました。少年時代にいっぱいお世話になった連絡船。「あの頃」の面影を探しましたが、木の扉が懐かしい程度でした。

さぁて、ねぶた祭りを見るための場所取りに参りましょう。ある交差点で新聞紙を広げたものの、もっといい場所があった!と、広い交差点に移動しました。交通規制で自動車通行止めにした後の道路に座るという戦法です。

交差点では、スタート地点に向かうねぶたがいっぱい通っていきます。ある先輩カップルがねぶたと写真を撮ろうとしていたので、シャッターを押すお手伝い。なかなかねぶたが動かず、すぐには撮れず、待ちました。その分、お話ができて、よかったな。

道路の真ん中に陣取りました。隣には、近所のおばさん。いっぱい楽しくお話ができて、よかったよかった。どうもありがとうございました。

ねぶたはと言えば、いゃあ楽しめました! 道路の真ん中なので、ねぶたはぐるぐる回ります。こちらも100%楽しみたいので、いっぱい声援も送ります。跳ねるのとは違う楽しみを、満喫しましたぁ〜!

6時50分の花火で、ぱっと始まったねぶた祭りは、2時間たって花火が鳴って、ぱっと終わりました。潔さというか、はっきりした割り切りがよかったな。

駅に戻り、ロッカーから荷物を取り、バスを待って、フェリー埠頭に向かいます。タクシーだと、高いところ、250円のバスで行きました。暗い道を歩き、ああフェリーターミナルです。

僕たちが乗るのは、午前1時10分発の函館行き。フェリーターミナルの2階で、文書を書いたりして待ちました。冷房がきつくて、ちょっと辛かったな。

フェリーに乗船したのは、12時。二等船室で横になったら、すぐに眠ってしまいました。

写真は、ねぶた祭りでの1枚。隣のおばさんと「ちょっと他とイメージ違いますねぇ」とおしゃべりしていたら、その隣にどっしりと椅子に座っていたこわい系の男性に「黒石のなんだ」と教えられました。いやはやおばさんびくびくしていたけどね。僕は、連れ合いぴよさんに「けんかしないようにすっから」とは言っていたのですがね。

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