青年海外協力隊不合格のショックは、まだ引きずっていて、参っています。
もしも外国の小学校に行ったら...ということで、願書にも書いたし、面接でも話したことは、名前を覚えるということです。日本語の通じない環境で、子どもと名前で呼び合える関係を作り、仕事するということ。
昨年度の修了式のとき、僕は6年担任だったので既に受け持つ子どもはいなくて、名前を呼ばれて修了証書を受け取る子どもたちを見ながら、思い描いていました。ああ、外国の小学校の卒業式で、僕は泣くのかもしれないって。「○○(名前)には、こんな思い出があるよ!」と、握手するかもしれないって。そして、日本に帰る日、まだ見ぬ「彼ら」は、どんな顔で手を振ってくれるだろうか?...なんてね。ふぅ〜
青年海外協力隊の要請って、各国から具体的に来るんです。その具体的な要請内容は、どんな仕事をできる人を希望しているか、はっきりと記しています。僕は、その中で、算数を教える仕事を希望していました。幾つか要請のある中、ヴァヌアツやマーシャルを、狙っていました。ヴァヌアツは、ニュージーランドの近くにある島国。その中でも、タンナ島の小学校が、ベストでした。大き過ぎない規模の学校で、小さい子から大きい子まで、あれこれと教材のない環境で、飽きさせない授業をするという要請。ヴァヌアツは、英語とフランス語が公用語になっていて、タンナ島は、英語の学校。ただし、現地語はまた別というので、習得が必要なのでした。わくわくするなぁ! 小学校教員って、しゃべり商売じゃないですか。現地語で、おしゃべりし合って、子どもたちをすっかける自分を夢見てうっとりだったのです。ヴァヌアツのタンナ島には、火口まで行ける活火山と、ダイビングに適した海、そして昔ながらの生活をしている現地の人がいるということでした。昔ながらというのは、観光ガイドによると「ペニスサック」をしているくらい! うっひょ! 連れ合いぴよさんが「帰ってきたくなくなったりしてね」と言っていましたが、本当にそうかもしれないと心配していたくらいです。...ふぅ〜
オリンピックの開会式を眺めながら、ああみんないい顔をしているなぁって、思いました。「国」なんかじゃなくて、「人」なんだよなぁ。いろんな国のいろんな人が、気持ちいい笑顔で手を振るのを眺めながら、「もしかしたら、あの人の町で働くことになったかもしれない」「この次のオリンピックでは、この国をめちゃくちゃ応援するかもしれない」...なんて、いろんなこと、考えました。ああ、つくづく僕は心からがっかりしているんだなぁ〜。
見かねたという感じかもしれません。ぴよさんが「どっか、行ってきたら」と、言うので、「そうだね」と、バイクのエンジンを掛けることにしました。まあとりあえず、次年子かな。山形そばを食べるちょっとツーリングです。
山形へ向かう道の途中、学校へ寄りました。チャボたちのことが気になったんです。予想通り、いわゆる餌はあるけれど、小屋は汚れ、雑草の寄せ植えは食べ尽くされていました。たぶん久しぶりなのでしょう。小屋を開けると、喜んでチャボは外に出て、いつもよりもサービスしているよとばかりに、でかい声で鳴いていました。
小野田から鍋越峠を越えて、いつものコース。尾花沢に抜けて、大石田。大石田は、次年子。これまたいつものコース。地図もいらなくなりました。いつもの七兵衛。いつものおそば。なかなか混んでいましたが、それもまたよし。大きなテーブルを囲むので、いろんなお客さんのものが結構ごちゃごちゃになり、「これ、残している漬け物、もらっていいかい?」とか「お客さん、このそば食べられないから、食べてけない?」とか「だれか、このビール、もったいないから、飲んでけない?」とか。のどかでいいな。そんなやりとりをして、ああ来てよかったよと、感じました。ちなみに、七兵衛はおそば食べ放題。大根おろし汁と、そば汁が出てきます。混ぜちゃうともったいないので、まずは大根おろし汁で食べて、お代わりをしたお椀にそば汁を入れ、いろんなバリエーションで食べるのが、ベスト。今回は、4杯いただきました。ごちそうさまでした。
次年子を出て、いつもの本合海です。最上川が、ぐぐっとカーブしているところ。なぜか、あそこが僕は好き。何度も来ています。何となく、眺めるだけで、よし。今日は、河原に下りて、何か拾おうと思いつつ、カップル兄ちゃん姉ちゃんが、迷惑そうで、早々に上がって、帰りました。新庄から尾花沢まで、無料高速道路。尾花沢から、また鍋越峠を越えて、普通に帰ってきました。久しぶりのバイク。久しぶりの一人。
写真は、今日の小牛田の夕焼けです。レールは、陸羽東線。新庄まで続く道。