昨日へ     2004年08月30日   明日へ

二学期は先週から始まったんですけど、すぐに土曜日になったので、今日が本格スタートの日って感じです。ちょいとハイテンションに授業を進めるのは、夏休みモードを振り切るため。でも、もう一つ理由がありそうです。ありそう...というのは、そんなに意図しているわけじゃないんだけど...という意味です。

今、担任している3年生は、一昨年の1年生です。そのとき僕は6年担任。1年生と6年生って、何かと一緒に活動することが多いんです。というか、多くしていました。6年生って、小さい子たちに慕われて、自信を付けて、「6年生」になるんです。自分たちだけでは、頼りがいのある人たちにはなれないんです。そんなわけで、僕は今の3年生とは、そこそこ長い付き合いなのです。だから、今年担任になるにあたって、あんまり不安とか、どういうふうにスタートさせようかとか、なかったんです。

それが、よくなかったんだなあ。今、そう感じます。仲良くやってきたゆえ、ツーカーで、いろんなことにスムーズに楽しく取り組めるつもりでいたけれど、実際毎日一緒に過ごしていると、以前は見えなかったところが見えてきて、「?」「!」の連続だったんです。3年生同士の人間関係や、いわゆる躾系に、あれこれと時間を費やし、おっかない言い方・厳しい口調も、それはそれは連発だったんです。なまじスムーズに行くつもりでいたので、いまいち僕のペースが僕自身つかめなくなり、実のところ悩んでいたんです。

さて、二学期だ! 再スタートです。僕は、初心に還ることを心がけました。白石の初任校の頃は、若かったこともありますが、休み時間は子どもたちと外で遊びました。いっぱいスキンシップがあり、授業よりも休み時間でした。あれこれと「指導」するのも大切です。でも、3年生のみんなと一緒にもっと遊ばないとダメだよね! そんな思いが強い今なのです。

そんなわけで、今日の業間の休み時間も、昼休みも、外に出てサッカー。いつものサッカーメンバーだけでなく、「え? じゃあ、私もまぜて」みたいに人が増え、何だかとても大勢で、わいわいと走り、はしゃぎ、声出して、汗流しました。汗流した後の授業は、心なしか、みんなお目目きらきらで、僕は間違っていなかったよ〜って気持ちになりました。

放課後、今日は休みの中学3年生が二人来ました。担任はしていなくても、まあ知った仲です。彼女らは、ブラスバンドの楽器の整理をしてくれました。付き合わないと悪いなぁと、僕も一緒に音楽室。あれこれとおしゃべりしながら、適当に責められながら、過ごしました。卒業生と付き合うたびに、担任しているしていないは関わりないんだなあと感じさせられます。ばかばなししつつ、小学6年生だった女の子も、中学3年生にすぐなっちゃうんだなぁと感じましたよ。

みんなとの距離。距離は、近いほうがいい。そんな初心に還る2004年の夏の日でした。

写真は、算数の時間に、1メートル物差しで教室の長さを測るところです。この後で、巻き尺が登場するんです。

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