昨日へ     2004年10月04日   明日へ

23年生の使うトイレは、地下なんです。窓はあるけど、暗くて、冷たい感じです。僕は、トイレを設計した人は、子どもの気持ちが分からないんだなぁと考えてしまいます。オープンスペースの校舎なのですが、トイレが怖いと心がオープンにはなれません。

秋になり、蛇がよくトイレに出ます。蛇と言っても、今年生まれたばかりの1年生。歯も生えてんだかどうかってくらいの、ちょっと大きめのミミズくらいの蛇です。僕は、何でも触る人。いつぞ「蛇だぁ!」ってなったとき、他の先生方がごみ挟みやら、でっかいピニール袋やらで、武装して、じりじり接近するところ、すっと行って、ぱっと手つかみしちゃった僕は、それからずっと蛇担当。ここのところよく呼ばれるんです
「○っ○ー! 蛇だよぉー!」 
僕は「ほーい! まあ、あわてるなぁ〜」と歩いて向かいます。

人は、いつから「怖い」とか「気持ち悪い」とか、思うんでしょう。また、なぜそう思うのでしょう。僕にも、怖いもの・気持ち悪いものはあるんですが、なぜか蛇は大丈夫なんです。きっと、夕張の旭町にいた頃、小学生のとき、父さんが職場で出た蛇を持ってきて、僕たちに触らせてくれたからだと思います。あのとき、結局蛇は水槽を抜け出して、母さんはう〜んと嫌がったけどね。

さて、そんな経験をしているからか、僕はたいてい蛇を触らせます。「蛇は怖い」というイメージ、見たことも触ったことも話したこともないのに、いつの間にかに作られちゃったイメージを、作り直してほしいんです。ほら触ってごらん!というと、今日もまあみんな適当に触るじゃないですか。
「あっ、すべすべする」
「巻き付いた!」
「舌がぺろぺろ言うよ」 そんなときに僕は言うんです。
「今、この蛇って、どんな気持ちだと思う?」 
するとみんなは言います
「早く自由になりたい」
「こわいって思ってると思う」 
そうだよねぇと言いながら、僕は言います
「あのさぁ、蛇って怖いって思ってたでしょ。でもね、目見てごらん。ヒヨコとおんなじだよ」
「あっ、ホントだ」
「チャボみたいな目だ」
「そうそう、ヒヨコと蛇とは、少しだけ仲間なんです。みんな、蛇の目って、三角のすごいやつだと思ってたんじゃない」
「うんうん」
「よくよく見れば、怖くないものって、いっぱいあるんだよ」
「ねぇ、もう少しさわらせて」
「いいよ、ほら」
「わぁ〜」...ってな感じなのです。蛇の目は、ヒヨコの目。会ってみなくちゃ分からない。そういうのって、大人社会にも言えることだよなぁ。

写真は、10/01早朝の田んぼです。稲刈りが終わった田んぼの朝もやは、秋のにおいです。

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