昨日へ     2004年12月31日   明日へ

那覇の朝は暗いです。のこのこ起きて、空を見ると、雨。しかも今日は、風もあります。でも、これもまた旅です。

宿を出て、歩きます。市場あたりをうろうろして「丸安そば」にたどり着きました。僕は「チャンポン」を注文しました。連れ合いぴよさんは、みそ汁です。みそ汁と言っても、具がたくさん入っていて、しかもご飯付き。沖縄の人が、本土で「みそ汁」を注文すると、本当にみそ汁だけで、しかも具がほとんどなくて、さぞかし嘆くのではないかと思いました。「チャンポン」は、チャンプルがのっているご飯。麺ではないんです。大盛り、かつおいしかったです。

雨混じりの中、壷屋さんの通りを歩きました。登り窯を眺め、国道に出て、安里からモノレールで、首里城へ。

首里城は、それはそれは強風。観光客は、みな傘を差せず、寒い寒いと言っていました。一通り見て歩き、出ました。石畳の道も途中まで。何というか、竹富島などを歩いてきたものだから、どうも感動しづらいのです。首里での感動は「山城まんじゅう」。あんこがおいしい。そして何と言っても、月桃の香り! 2つ頼んで、お店で食べました。食べてからまた2つ買って、持ち帰りです。

モノレールに乗って、牧志で降りました。ふらりと見つけた「青島食堂」。ぴよさんが探していた一軒です。入って、水餃子と焼きビーフン。僕は、台湾以来、焼きビーフンにはまっています。台北の道で売っていた焼きビーフン。ビニール袋で売ってた焼きビーフン。思い出の焼きビーフン。調理が終わるまで、テレビを眺めていました。メグ・ライアン特集をしていました。僕は、メグ・ライアンも好きなんです。ぼけぇ〜っと見ていました。水餃子ほくほく。焼きビーフンは、台北に負けていたかな。

「青島食堂」を出て、今回初めての別行動。宿の鍵は一つ。1時間半後に宿集合ということにして、ぴよさんと分かれました。僕は、夕張の父さん母さんたちと職場へのお土産を買い、早々に宿に戻りました。何か疲れていて、布団に入って眠りました。2時間ほど眠りました。

起きたら、元気。再び二人で市場に出掛けました。さすがに大晦日夕方の市場は、すごい賑わいです。蒲鉾や天ぷらを買い、部屋に戻りました。小さなテーブルを出して、大晦日の夕飯。山城まんじゅうも食べました。牧志二丁目の木村屋の寿司の隣にある天ぷら屋さん。とってもおいしかった! ぴよさんがたまたま地元の人に聞いて並んで買ったのですが、ほくほく。しかも安い! また行きましょう。

さて、夜の部です。国際通りのライブハウス「チャクラ」のカウントダウンライブの予約をしたんです。「チャクラ」は、喜納昌吉&チャンプルーズ・喜納昌永さんのライブハウスです。夜8時半からのライブ。ぴよさんが電話で聞いてくれたところによると、食べ物はあまりないので、食べてから来たほうがいいということ。予約して、早めに来れば、いい席が取れるとのこと。そこで、しっかり食べて、8時には出掛けたというわけです。さすがに一番乗り。中央の最前列に掛けました。やったねっ!

8時半には、ほぼ満席になりました。僕は、バーボンのダブルを注文して、今夜はこれだけで通すぞと誓いました。何せ4時間あまりの長丁場です。ビールなんて飲んでいられません。また、ライブですもん、動ける体力は残さないとね。

喜納昌永さんと民謡グループの歌で始まりました。高齢な喜納昌永さんが「喜納昌吉さんのお父さん」と紹介されるのは、どうもいやはやという感じ。元々喜納昌吉さんが「喜納昌永さんの息子」だったのですから。でも、ぴよさんが言うように「自分よりも息子が有名になるのは、親として嬉しいことかもよ」なのかもしれませんね。

琉球舞踊の披露、拳法の演舞。そして、喜納昌吉&チャンプルーズ。登場してすぐにのりのり。いやぁ、最前列でよかった! すぐに踊って、跳ねて、参加型です。「森の人」の歌は、喜納昌吉さん方を色麻に呼んでコンサートした頃を思い出させます。少し泣きそうになるんだけど、やっぱり跳ねるんだな。

踊りつつも今回は、三線の演奏に目が行きます。それは、僕も三線弾きになろうとしているからです。おまけに三板にも目が行きます。これまた三板使いになりたいからです。喜納昌吉さんの三線は、ビシバシって感じで、こんなにやっちゃっていいの?と思うくらいでした。津軽三線って感じ。

ところどころ休みが入りつつ、ライブは続きます。2回目の琉球舞踊では、前のほうに座っていたお客が引っ張り出されて、ざるを持って踊る展開。女性ばかりかと思ったら、僕も引っ張られて、出ました。いいんです、出たがりなんだから。楽しまなきゃ、損! 汗かきましたよ。

踊り終わって、席に着いたら、向かえの席の男性が「おつかれさんです」と泡盛を勧めてくれるので、ちびちび舐めていたバーボンをぐいと飲み干して、いただきました。「よく来るんですか?」「いえ、初めてです」「えっ! ヘビーユーザーだと思いましたよ!」

...そうなんです。どうも僕は「沖縄っぽい」ようなのです。昨日だったでしょうか。柏青荘のマスターにばったり会ったとき言われました。「あれぇ、前に来たことあるよねぇ!」「いやぁ、なかったと思うなぁ(というかないんです)」「いや、来たことあるよ。来たよ!」「たぶん、来てないと思うなぁ(絶対ないんです)」 きっぱり言われるとはっきり拒絶しづらいくらいでした。...という具合に、どうも「っぽい」僕。「ビギナーなんで、今後ともよろしく」と、喜納昌吉さんのディープなファンのカップルと、おしゃべりをしました。これもライブのよさだなぁ。

気付くと、何だかんだ言って、来年が近づいてます。途中「プライド」やトークライブなど、あれこれありましたが、年越しそば(当然沖縄そば)が振る舞われ、ばたばたとカウントダウンです。子どもたちがステージ前にクラッカーを持って座り、そのわいわいした感じもよかったな。

段取り的にテーゲーな部分もあったのですが、全てよし。2005年になったところで、チャンプルーズで盛り上がり、お開き。しばらくは、ヘビーユーザーカップルとおしゃべりをしました。気付くともうお客はみんな帰っています。カップルのところに、チャンプルーズのマネージャーさんが来たところで、席を立ちました。

エレベーターに乗ろうとしたら、スタッフの方が呼び止めます。「おみやげもらった?」「いいえ」「じゃあ、ちょっと待って!」じっと僕らを見てから、そのスタッフの方は戻って、Тシャツを持ってきて、くれました。「ありがとうございます」「またおいで!」「はい」 エレベーターの扉が閉まって、Тシャツを見ると、ぴよさん用は「Sサイズ」 そして僕のはなんと「XLサイズ」 見た感じもう「L」じゃないのね。何とも苦笑いな2005年の始まりでした。宿に戻ったら、1時半。ああ、昼寝しておいてよかった!という2004年の終わり・そして2005年の始まりでした。

写真は、「チャクラ」で見た拳法の演舞です。いろいろな術を見せていただきました。上の1枚のときは、舟の櫂を操るものでした。腕も櫂も見えないくらいに素早い動きだったんです。

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