昨日へ     2005年02月08日   明日へ

夕方学校を出ました。随分日が延びたなあと思いながら、四輪車を古川方面に走らせました。保育所を過ぎて、水路の南側に田んぼが広がります。僕は、白鳥たちがいるかなと眺めました。すると、真っ白い雪原を疾走する獣が目に入りました。キツネです。やせっぽちのキツネが、夕方の田んぼを気持ち良く走っていたんです。

僕は、よくよく見たくて、写真を撮りたくて、道路で四輪車を止めました。窓を開けました。すると50mほど離れている向こうで、キツネもこちらを見ています。表情はよく読めませんが、警戒している視線を感じます。

僕は、雪のあぜ道にぐいぐいと四輪車を入れました。すると、キツネは元来たほうに走ります。そんなこんなを繰り返し、四角い田んぼの四辺を僕は走り、キツネは右往左往。つかまえるわけでもないですし、そもそも望遠系には弱いカメラだったので、途中で僕は諦め、帰りました。

つかまえるわけじゃなかったし、いじめるわけでもないし、友だちになるわけでもなかったんだけど、ああ迷惑掛けたなあと、少しだけ後味は悪かったな。ごめんなさい。

写真は、そんな遠くのキツネです。

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