昨日へ     2005年03月16日   明日へ

東京のある方(Sさん)から、メールを頂きました。ここに載せさせてくださいとお願いしたところ、快諾していただきましたので、紹介します。

(前のほうは略します)「権利のための抵抗は眠っている」…本当にその通りですね。

でも、ひとたび権利が一方的に踏みにじられる場面に遭遇すれば、敏感に感じ取り、目覚めていち早く行動するのは若者かもしれない…とそんなことを考えています。というのは、先日息子の都立高卒業式に出席して抱いた気持ちなのです。

ご存知のように東京都教委の10/23通達により教職員の方々が攻撃にさらされていますが、生徒たちの中に、共に傷つき、この問題を真摯に考えようとする子達が生まれているからです。

私の息子も部活に明け暮れたスポーツ好きのノンポリ(古い?)ですが、今回は思うところがあったのか、初めて君が代の際に着席したそうです。

校長の挨拶は、アテネ五輪の日本選手の活躍や、自然災害の救援にかけつける若者に触れて「国際社会での活躍と社会貢献」を強調。都教委来賓に至っては「国を愛する心と伝統文化を大切に…」と全都立で同じ原稿?というような内容。

それに対し、送辞・答辞の生徒達は素晴らしかったのです〜 校長が避けた「自主…」という校風に言及し、強制によってでなく自ら考えて行動したい!と訴えました。さらに世界で続く戦争やイラクへの自衛隊派遣にも触れ、考え続けていこう、と提起しました。

終わって自然に大きな拍手が湧き、感動でハンカチを取り出す人があちこちでいました。

若者の豊かな感性に感動し、同時に大人としての責任を強く感じて帰宅した次第です。(後ろも略します)

学期末の仕事や、貯まり貯まった原稿書き仕事などで、鬱々とした中、爽やかで、暖かな風を感じる思いでした。子どもたちと、教室でわいわいやっているときは、結構元気でも、今日のように職員会議なんかあったときは、閉塞した空気を感じます。...まあ、それなりにわいわいやっているわけですけどね。

東京都立高校の様子については、いろんな方からお知らせを頂きます。ああ、みんな元気だなぁって思います。Sさんがおっしゃるように、展望はありますね。人間は、ちゃんと人間の気持ちを持っているんですね。信じることを諦めたら、きっと次には何もないのかもしれません。元気出していきますね。

先日、教室の窓を開けたら、ある子が言うんです。
「あっ、春のにおいだよ」
「ん〜、ほんとかいなぁ〜」
二人で話していたら、他の子もぞろぞろ
「どれどれ」
「ああ、こりゃあ春のにおいだよ〜」
「ふ〜ん ひょっとして君たち、かっこつけてるんじゃないの?」
「わかんないかなぁ〜 ほんとだよ」
どうやら、春が来ているようです。白い田んぼには、白鳥たち。そろそろ帰るところですね。では、また。

Sさん、ありがとうございました。

写真は、昨日の1枚。基地もどし終了ってところです。

昨日へ        明日へ

はじめのページ