昨日へ     2005年03月26日   明日へ

「別姓通信」作りにいそしむ今日でした。もう何年も続けています。この学校時間外労働の合間をぬって、お便り作りに集中する日々。「ミニコミ」という言葉をあんまり聞かなくなったこの頃ですが、僕の「ミニコミ」歴はそろそろ人生の半分以上になりそうです。読む時間よりも、書く時間が圧倒的に長いです。

夜に、連れ合いぴよさんと三本木の三峰荘に行きました。「ああ、温泉が一番だわ」とは、この日記に何度書いたことでしょう。でもね、今日もそう思ったんです。サウナで汗を流し、垢をがっちりと落とし、自慢したくなるようなすべすべお肌のおじさん40歳。

さっき露天風呂で愛嬌を振りまいていた男の子が、脱衣室でお父さんに話していました。「しょうがっこうにはいったら、がらぱんじゃないと、はずかしいよね」 彼にとって「がらぱん」は、大人への入り口のようですな。なんかほほ笑ましい。

家に戻ってお酒を飲みました。...まあいつものことですが...。すご珍しいことですが、テレビで映画を見ました。「ホワイトアウト」です。別に興味なかったんですけど、眺めていたんです。佐藤浩市が出ていました。悪役でした。格別、好きな俳優というわけではなかったのですが、ちょっと気になりました。髪の毛がぱはぱはしていて、それでいて後ろで縛っていたんです。僕は、ぱはぱはした自然モへアみたいな感じが好きなんです。飲んでいた勢いもあるかもしれません。手元にあった料理ハサミで、前髪をじょきじょき切ってみたんです。「ホワイトアウト」の佐藤浩市みたいにしようと思ったんです。新聞紙の上には、思いの外大量の髪の毛が積もりました。鏡で見てみると、取って付けたように、額の上にだけ、ぼんぼりのように髪が玉を作っていました。これじゃダメだな。僕は、回りもしょきしょきと切りました。新聞紙の上には、ラーメン丼大盛りくらいの髪の毛です。ふー、こんなもんかな? 

僕が髪の毛を伸ばし始めたのは、29歳の頃。他の学校の教員仲間と飲んでいて、「30歳になるにあたって、何をする?!」みたいな中で、ずっとスポーツ刈りだった僕は「んじゃ、ロンゲで行きますか」みたいに宣言し、今日に至る...なんです。基本的に、後ろで結んだしっぽが伸び過ぎると、じょきじょき切るだけ。だから、前髪を切るのは、本当に本当に10年ぶりだったんです。結んだのを解くと、前髪は超ロングに顔に掛かります。それがなくなったので、えらくすっきりです。結ぶ強さも、ほわっと結ぶだけで大丈夫。「40歳になるにあたって、何をする?!」と、ずっと自問していた僕としては、「40代は、30代とは、ちょっと違うよ」と言えることができて、とても嬉しいです。なんてったって、タダだしね。いやはや、佐藤浩市さんには、感謝感謝です。

写真は、去年の今頃の東京・水道橋の桜です。

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