昨日へ     2005年08月07日   明日へ

広島で目を覚ましました。碑巡りツアーや反戦集会が予定されていましたが、今日は連れ合いぴよさんと観光旅行をすることにしました。宮島観光です。

ホテルに荷物を預かってもらい、カメラを手に広島駅に向かいます。駅のパン屋さんにくっついている喫茶店で、モーニングセットを食べました。ゆったりとした朝は、何より贅沢。山陽本線で宮島口に向かいます。

宮島口から歩いて、船着き場。僕は、やっぱり船が好き。いつでもわくわくします。空は、青空。夏らしい青です。甲板の子どもたちが騒いでいます。「エイだ! エイだ!」 見ると、ひらひらとエイが舞っていました。沖縄のマンタを思い出しました。ああ、あれは冬のこと。

船は、すぐに対岸、すなわち宮島に着きました。さぁて、とりあえず世界遺産の厳島神社に行ってみましょうかというところ、船着き場前には、鹿がわんさかでした。鹿の餌を売っているおじさん。そして、鹿に興奮する子どもたち。連れ合いぴよさんも、うひょーモードのようです。ある観光客の方が、餌売りおじさんから餌を買いました。すると、すごい勢いで、鹿が群がるじゃありませんか! 「君たちは、バンビちゃんじゃなかったのか?!」という感じです。鹿たちは、容赦なく立ち上がったりします。レッサーパンダどころの騒ぎじゃありません。観光客は、怖くなって、逃げますが、執拗にバンビ軍団は群がります。つい状況をわきまえずに餌を買ってしまった子ども! 鹿の群れの中に消えてしまいます。泣き出す子もいました。それを見て、ビデオカメラを回す冷静な親。ん〜、気持ちは分かるが、ピンチみたいですよ。...と思いつつも、僕もカメラのシャッターを切るのでした。さて、分かっていて餌を買ったぴよさん。同じことになるのは、予想通りです。でも、ついついやりたくなる気持ちは分かりますよ。

海沿いの道は、松島のようでした。仙台の松島、広島の宮島。何となく、観光地なんだけど、ただそれだけで、地元ではかえって訪れることが少ない...そんなイメージです。実際のところどうだろうねぇと言いながら、厳島神社に向かいます。海の中に立つ鳥居の周りに、海のバイク・暴走族って感じの騒音。僕は、神道ではないんだけど、何だか嫌な気持ちになりました。バイク乗りの僕ですが、あの海のバイクは嫌いだなぁ。

厳島神社では、神社を見るというよりも、浜を見るという感じでした。どんどん潮が引いていくんです。小学生が「フグだ! フグだ!」と騒いでいたのもつかの間、次は「カニだ! カニだ!」なんです。引いた浜のあちこちに穴が開いていて、カニがどっこらしょと出てきていました。ああ、台湾・新竹を思い出します。それは、前の前の冬のこと。

神社を出たところの浜に、ぴよさんは降りていきました。よせばいいのに、海に足を入れちゃって、砂がいっぱい付きました。上がったところの水道で足を洗い、乾かしている間に、僕はカメラを持って、うろうろしました。水族館マニアの僕ですが、宮島水族館には入りませんでした。なぜって、ぴよさんがロープウェイに乗るつもりでいるんですもん。

ロープウェイ乗り場まで行ってくれる無料バスがあるということで、歩いていきました。何となく並んでいました。マイクロバスが来て、みんながどどっと乗り込んで、結局僕たちは乗れないってことになりました。なんてこった! でも、まあいいやと歩いてしばし坂道を歩きました。ロープウェイ駅までの散策道は、紅葉の森。ああそぅか、だから「紅葉まんじゅう」なんだ!

ロープウェイは、初め小さいのに乗り、次に大きいのに乗り継ぐというものでした。初めの小さいのは、鳴子花渕山スキー場のロープウェイくらいの大きさ。一緒に乗り合わせたのが、若い男女カップル。何となく「しーん」という狭い空間。申し訳なかったっすねぇという気持ちです。

大きなロープウェイで上まで行き、さぁてここから登るってわけです。地図を見ると、初めに、坂道を降りて、それから登るというパターン。僕としては、帰り道で登るのって嫌だなぁと思いながらも、出発です。

久しぶりに森に入った感覚。少し嬉しいです。木々のさざめき。眺める瀬戸内よ。しかしながら、暑い中なので、ビーチサンダル&タンクトップで、ぴょこぴょこ行くものの、なかなか「山」でした。イメージ的には、奥松島の大高森だったのですが、あそこよりはもう少し高いようです。途中、原爆の火の源となったらしいお寺さんの焼け跡を見ました。詳しいことは分かりませんが、放火でなければいいなと思いました。

大きな岩をくぐったりしながら、ふー! 山頂です。それほど「すごーい!」って見晴らしはなかったです。でも、達成感はあるなぁ。山頂の食堂で、ビールを飲もうかと思いましたが、缶ビールがこんな値段かぁ!という山頂価格だったので、二人で抹茶氷を食べました。久しぶりのかき氷です。

下山。登りのときもそうだったのですが、登山ゆえに「こんにちは」と声を掛けてくれます。下山でも同様です。昨日もそうだったのですが、外国から旅行に来ている方がいっぱい! 日本語が通じそうな方には「もう少しですよ」と言うのですが、さてたとえば英語なら何って言うだろう? そんなことをいっぱい考えました。そもそも、いろんな言葉が聞こえます。ロシア語、ドイツ語、中国語。そういえば、フランス語は聞かなかったなぁ。JICAの試験結果を待っていたのは、去年の今頃。ああ、それも一年前のこと。

山を降りて、焼き牡蛎屋さんに入りました。僕は、焼き牡蛎&中ジョッキ。ぴよさんは、牡蛎飯。思った以上に、おいしかったねぇ。店を出てから、僕は濡れおかき串も頂きました。なんというか、一度口を開けちゃうと、どんどん行っちゃうんですなぁ。

今度はJRじゃないほうの船に乗り、でも時間が押しているので、やっぱり山陽本線で広島に戻りました。ホテルまで行き、荷物を受け取り、また広島駅へ。さあ、また博多に戻ります。新幹線で、ぽーんと着きました。

先日とは違うホテルです。先日よりも駅に近く、すぐに見つかりました。もう夜。とりあえず、いつものようにシャワーを浴び、さぁて食事に行きましょう。ホテルを出たときは、「また長浜に行こう」ということでしたが、なんだか遠いなぁ、一度行ったしなぁということで、急遽変更。すぐそこにあった、お魚を料理してくれる居酒屋さんに入りました。カウンターです。

僕は、どこかでビジネスホテルで泊まるとき、たいてい地元の居酒屋さんを探します。東京でも同じです。一人なので、たいていカウンターで、人の話を聞いたりしながら、好きなものを頼んで食べ、そして呑みます。なかなか贅沢なひとときです。今回は、ぴよさんも一緒です。

カウンターの向こう側には「会社役員」みたいな感じのネクタイの先輩がいました。彼は、なかなか板さんに厳しいあれこれを話していました。聞いているだけなら楽しいけど、注文されるほうはたまったもんじやないですよね。お魚を頼み、お酒を飲むうちに、解けてきた僕は「そうですよね」などと相づちを打ち、社交的なぴよさんもなかなかいい感じ。会社先輩が帰ったところで、板さん曰くに「ほとんど毎日来る超常連さんなんですよ」とのこと。なぁるほどねぇ。

カウンターに、お客さん。男性一名。刺し身の盛り合わせを頼んだ彼は、愛知から五島列島に帰省とのこと。会話弾んで、いろんなこと聞きました。自動車を塗装する仕事をしていること。「カイゼン」のこと。五島列島のこと。いやはや、こういうのこそ旅ですなぁ。語らいの時間とおいしい食事に感謝して、お店を後にしました。

そうそう、日本酒数種の中に、宮城・松山の「一ノ蔵」があって、嬉しかったな。ちゃんと「すず音」もあったんですよ。ワイン風味ということで、日本酒扱いではなかったです。ふーむ、僕も松山町の人になってきたなぁ。

写真は、宮島の鹿くんたちです。

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