明日が、学習発表会の二回目の本番です。今日の劇の練習後に、いつもの台形テーブルで集ったところで、語らせてもらいました。
音楽は録音することができるし、絵は写真で撮ることができます。本物のほうがいいけれどね。でね、劇はビデオで撮ることができるんだけど、ビデオじゃなかなか記録しきれないんです。歌もセリフも動きも表情も、ぜーんぶミックスされた劇としてものは、ライブでその場に居合わせるのと、ビデオを見るのとでは、全然違う。これは、花火に似ています。花火大会に、みなさん、行ったことがありますか。真っ暗な空に、大きな音と、鮮やかな光で、作られる花火。あれは、録音しても、いまいちです。写真で撮っても、不十分。ビデオで録画しても、小さなテレビで見るのでは限界があります。大きなスクリーンでも、やっぱり本物には、絶対に太刀打ちできない。でね、劇って、花火みたいなのです。明日、みんなで大きな花火を輝かせましょう。
明日が、二度目の本番ですが、同時に最後のステージです。これまで、みんなで練習を重ねました。知恵を出し合い、本当に素晴らしいものになった。作者は、大感激です。でね、当たり前だけど、もう練習はしません。明日のステージが終わったら、もう劇のことは一つもしないのです。この台本は、みんなで作ったもの。だから、もう別な学級・学校ですることはありません。全部明日でおしまいなのです。
私は、これまでの練習の日々だけで、十分感動しました。明日はもうしなくたっていいくらいです。本当に本当に、どうもありがとうございました。明日は、ぜひ大きな花火を上げ、よい日にしましょう。また劇が好きになりました。またみんなのことが好きになりました。
夕方、父さんが松山町に来ました。と言っても、僕のほうが遅くに帰宅だったので、「ただいまー、ようこそいらっしゃいました」という、なんだかへんてこでしたが。3人で鍋物を食べ、酒を飲み、少し早めに布団に入りました。さあ、いよいよ明日です。
写真は、劇の練習の一場面。桃太郎がおじいさんおばあさんの手紙を読む場面です。