昨日へ     2006年02月05日   明日へ

今日は、東京です。

iPodで、くるりとCCRと小島麻由美を聴きながら、新幹線はやてに揺られます。今日は、富士山がとてもきれいです。戸田の鉄橋を走るたびに、亡くなったおじいちゃんのことを思い出します。富士山は、ずーっと見ていてくれているんですよね。僕が小さい頃のこと、僕と連れ合いぴよさんとおじいちゃんで冬の山中湖に行ったときのこと、富士山は覚えていてくれてるかな?

東京に降り立ち、すぐに新宿に向かいます。今日は、処分撤回!解雇撤回!「日の丸・君が代」の強制を許さない!2.5総決起集会に参加するのですが、集会が始まる1時までには少し時間があります。新宿の摸索舍に行こうと思ったんです。

摸索舍は、いろーんなミニコミなどを扱う良心的本屋さん。「抵抗者」というミニコミと、三上寛さんの本、そしてデリンジャーさんの本を買いました。おおまちこまちさんのCDも買いました。他にもあれこれと気になりましたが、デリンジャーさんの本はとても大きいのです。また今度ですな。

新宿の歩行者天国を歩き、電車で御徒町。ギター屋さんをのぞきながら、日本教育会館一ツ橋ホールに向かいました。途中、立ちそば屋さんに入ったのですが、お店を一人で切り盛りしているのが、とても忙しそうでした。せめて二人体制なら、少しは楽なのに...。「遅くてすみません」と繰り返すお店の人に「大丈夫です」と言い「おいしかったです。ごちそうさまでした」と言うことしかできない僕でしたが、ん〜何とかなるといいなぁ。

さて、「日の丸・君が代」強制反対の集会です。会場は、たくさんの参加者で埋まっていました。

とても内容の濃い時間でした。たくさんの方のお話を聞きました。いろんな立場の方。とても印象的だったのは、石川播磨の工場で働いている方の話です。軍需産業の労働者としてのお話でした。「機密」がとてもとても多くなっているということでした。ああ、まさに戦争なんですね。考えてみると、学校でもそうです。「機密」がとてもとても多くなってきている。それは「子どものため」のような雰囲気を持ちつつ、管理強化・言論統制に結びつくように、僕は感じています。

朝鮮学校の存続を求めるお話も印象的です。民族教育を奪うとは、同化政策なのでしょうか? この星には、いろんな人が暮らしています。この星に暮らす全員が、その存在を尊重されなければなりません。差別をなくすとは、今すぐここでできることを、躊躇しないということ。差別をなくすとは、一人ひとりが、毎日の暮らしの中で少しずつ進められる(それ以外にコンビニエンスな方法はない)ものだと、僕は考えています。あなたはどう思いますか?

「日の丸・君が代」強制と闘う東京の教職員のお話は、みなさんそれぞれの切り口で、心に残りました。みんなが、同じ言葉で、同じ言い方で話しているんじゃなくて、みーんな自分の言葉なんです。ことにKさんの「対話をしたい」「私は教員を続けたいから、「日の丸・君が代」の強制に反対するのです」という一言一言に、感動しました。権力をやっつけたら、何かいいことが切り開かれる...というわけじゃないんですよね。僕は、僕と意見の違う人に伝わる言葉を持ちたいと思っています。自分と意見が違うからと言って、僕のことを最初から拒否する人に、きちんとアプローチしたい。そう考えている僕は、とてもとてもKさんに共感したのでした。

休憩時間に、戸田さんの宮城県教委意見書への賛同署名をたくさんもらいました。ありがとうございます。集会が終わってから、PTAの立場でお話をされていた方と、少しお話ししました。学校現場の状況は、教職員だけでは変えられません。やっぱり保護者・地域の方の声は、大切です。

教育会館を出て、お茶の水を歩き、ギター屋さんをまたのぞき、東京駅。地下で、サラダなどを買って、はやてに乗りました。いつもなら仙台で新幹線を降りて、東北本線で松山町に帰るのですが、少しだけ旅気分を味わいたくて、古川駅で新幹線を降りました。陸羽東線はすぐにはなかったのですが、まあいいです。待合室の前に、今度一日入学で来る保育園のみんなの絵が貼ってありました。鳴子から雪をくっつけたジーゼルカーに乗り、小牛田で東北本線に乗り換え、結局仙台で新幹線を降りるのと、同じくらいの時刻に松山町にたどり着きました。ふー、お疲れさんだったなあ。

写真は、新幹線から見た富士山です。

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