昨日へ     2006年07月15日   明日へ

Mac前仕事の今日です。差し迫っている、僕への「処分」にどう対抗するか...です。こんな文書を作りました。僕のことを知っている人向けの「みなさんへ」という手紙です。

みなさんへ

 お元気ですか。○○○です。髪の毛はあいかわらず長いですが、40代になり茶色にしました。しかも割と結ばないことが多く、ばさばさ頭です。ギターもあいかわらず弾いてますが、この頃はアフリカ太鼓が大好きです。

 さて、お願いがあって、お手紙を送りました。
 私がこれからも教員でいられるように、あなたの力を貸してほしいんです。
 黙っていると、どうやら私、処分されてしまいそうなんです。

 なぜ、処分されそうなのか説明しますね。
 私としては、悪いことをしたつもりはないんですよ。

(1)教職員評価制度というものがあるんです。
 2004年度から宮城県教育委員会は「教職員評価制度」を試行してきました。教職員評価制度とは、教職員の仕事の成果を評価する制度です。企業の場合は、売り上げ高とか、契約件数などが「業績」になるのだと思います。しかしながら、学校の場合は、それがはっきりしません。何をもって「評価」するのか、はっきりしないまま、スタートしているんです。けれども「SABCD」とランク付けされる、そんな制度なんです。
 この制度はよくないです。なぜなら、
・評価する基準があいまいだからです。
・隣の席の先生とも協力し合って仕事をするのに、バラバラで評価され、
 職員室をバラバラぎすぎすさせてしまうからです。
・「見た目のよい」教育活動ばかりが増え、
 子どもの成長を長い目で見る教育活動が軽んじられるからです。
 
 私は、ここ数年「指導力不足」教員として現場を追われた仲間の裁判支援をしたり、相談に乗ったりしています。教職員のうつ病のまん延について、何とかしなくてはいけないと、宮城県教育委員会や宮城県教職員組合に働き掛けたりしています。
 これまで、いろんな人とお会いして話を聴いてきました。多くの場合、話を聴いてくれる仲間がいないことが、事態をより厳しくさせているようでした。「いじめられるのは、本人にも原因があるからだ」というような冷たさが、まん延してしまうようで、なんだか不安です。そして、そんな不安がいじめを増やしているようにも感じられます。

(2)私は、みんなで協力し合って仕事をしたいんです。
 大らかにみんなで教育活動をしたい私としては、教職員評価制度によって「学校の活性化・教職員の資質向上」など到底図れないと思います。むしろ、危険なくらいです。だから、機会あるたびに導入反対を訴えてきました。試行の2004年度・2005年度、評価票は白紙にして、別紙に私の考えをまとめ添付して提出してきました。
 さて、2006年度に教職員評価制度は本格実施とされてしまいました。私はいろいろ迷いましたが、自分に正直でありたいので、これまで通り記入せずに提出することにしました。たくさんの方から説得を受けました。アドバイスも頂きました。心配の声も寄せられます。一つひとつ感謝です。でも、私は「おかしい」と思うことを「まあいいや」と素通りさせたくないんです。

(3)まじめにやりたいんです。
 しかしながら、これまで通り記入せずに提出することは、法令違反と提出を求める「職務命令」違反とされる可能性があります。処分ということです。今すぐに職を追われる可能性もあるかもしれません。「指導力不足」であると配置転換させられるかもしれませんし、「適格性を欠く」と分限免職させられるかもしれません。いずれにしても、私が教員として働き続けることが危ぶまれることが想定されてしまう今日なのです。

 「こんなことに命を賭けるのはやめなさい」とアドバイスを受けたとき、そうだなぁと思いました。たかだかこんな教職員評価制度、一枚の評価票で、私の人生をめちゃくちゃにしたくないです。でも、私の良心のもとに取った行動は、子どもたちへは何ら影響を与えていません。ましてや、この教職員評価制度が学校現場に与えている悪影響を思うと、私はまじめにやりたいと心から思うのです。

(4)これからもずっと教員をしたいです。
 これまで、18年間4つの小学校で働き続けてきて、それはそれはいろんなことがありました。いいことばかりではありませんが、全てが宝なんです! 全部、かけがえのないもの! 小学校教員になってよかった〜!と、うんと思っています。私はこれからも、子どもたちと日々いろんなことをして、発見したり、感動したり、感謝したりしながら、暮らしていきたいです。ず〜っと、教員として仕事をしていきたいです。
 もしも、ここに書いた私の気持ち・考えに、少しでも頷くところがあれば、ぜひあなたの力を貸してください。一言で結構です。私を処分させないための「声」をお寄せください。8月処分という話が聞こえています。どうぞご理解ご支援をよろしくお願いします。

 今日は梅雨空です。けれども、あの雲の上は青空です。
 よりよい明日が来ることを決してあきらめずに、歩んでいきましょう。

というわけで、宮城県の教職員評価制度をなんとかするための運動(僕への処分を出させないための一助)への、ご理解ご支援を、どうぞよろしくお願いします。宮城県教委への「声」は、僕にメールで送信していただければ、大丈夫です。よろしくよろしくです。

よく署名ってあるじゃないですが。あれって、賛同するとき、名前とか住所とか書きます。今回は、あなたの「名前・住所」などがあればベストですが、むしろあなたの「声」...思う事などを寄せてほしいと思っています。あなたは、教職員評価制度についてどうお考えですか? 教職員評価制度に反対して、評価票白紙提出の僕が処分されるのは、仕方ないことでしょうか? 思うところ、一言でも送って頂けると幸いてず。近日中に、「新たな勤務評定『教職員評価制度』を許さない会」のサイトができるはずです。その節には、どうぞよろしくです。

さて、先日作った文書を含めて、印刷です。紙持って、版下持って、バイクで仙台へ。サポートセンターで、一人で印刷して、紙折りしました。印刷機と紙折り機と、渋さ知らズを聴かせてくれたiPodshuffleと、いつも笑顔のサポートセンターのスタッフの方に感謝感謝ですな。

写真は、昨日の初アサガオ開花の1枚です。

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