昨日へ     2006年08月26日   明日へ

PTA主催の早朝除草の日です。

だから、4時半には目を覚まして、5時には家を出るのです。久しぶりの朝焼けです。ああ、この夏は結局ロングツーリングに行かなかったなぁ...というか、この8月はほとんどバイクに乗りませんでした。左腕が妙に痺れていて、きっと神経性のものでしょう。ずっと同じ姿勢でいると、辛くなるんです。その神経性の由来は、きっと精神的なストレスが大きいんだろうな。バイクには乗らなかったけど、いっぱい鉄道に乗ったなあと、切り替えることが大事。

さて、久しぶりに顔を合わせた1年生。なんだか初めは照れくさそうだったのですが、みんなで仕事をするうちに、すぐに「いつもの調子」になりました。別にしゃべらなくてもいいんだけど、しゃべることによって、距離感と感触をつかんでいるって感じ。夏休みが終わっちゃうのは残念なんだけど、みんなで一緒にいろいろやるんだよなーという感覚が、楽しみって感じ。僕自身、久しぶりで緊張していたのかな? みんなと会って、ほっとした感じです。

夕方からは仙台でした。ワカメの会主催による永田文夫さん(三陸の海を放射能から守る岩手の会)の講演会「刺し身に放射能の隠し味はいらない」でした。「声」用紙を配付させてもらうために、早めに戦災復興記念館に行きました。参加者で会場は満席になりました。知らない方が多く、それがとてもよいなぁと感じました。講演を聴きながら取ったメモは、こんな感じです。

・六ヶ所の核燃再処理施設が出す放射能は、多い。原発1年分を1日で放出する。ということは、六ヶ所に365基の原発ができるのと同じこと。
・イギリス・セラフィールドの核燃再処理施設に対して、隣国は怒っていた。ノルウェー、アイルランドなどなど。
・イギリスでは、全土の子どもの乳歯からプルトニウムが検出された。専門家は、1/1000だから大丈夫と言うが、プルトニウムは自然界に存在しないもの。
・「再処理」と聞くと、「リサイクル」のように、地球に優しく聞こえるがとんでもない。核燃再処理施設は、放射能を海と空へ放出させることが前提となっている。
・核燃再処理施設を動かすことによって、危険な核のゴミが増える。再処理することによって、放射能ゴミは30倍に。
・海を放射能から守る法律はない。水銀などはある。排水規準。環境規準。摂取基準。放射能だけは別格。
・ワカメの茹で汁や貝殻は、産業廃棄物として、投棄を罰せられる。けれども放射能はOK。
・データは、文部科学省、原燃が取っている。
・「国の基準」は、核燃再処理施設を動かすためのもの。
・「生産者と消費者」ではなく、苦楽を共に、いっしょに。

とっても学ぶことの多い講演会でした。資料をプロジェクターで映しながらの説明は、さすが元高校の先生という感じ。温かな口調でした。ひとつひとつに説得力がありました。岩手で、核燃について研究し行動している永田さんは、宮沢賢治さんのようでした。ああ、もしも宮沢賢治さんが今いたなら、きっと同じように警笛を鳴らし、全国全世界を奔走したことでしょう。

質疑では、いろんな方から発言がありました。「生産者と共に」というところについての質問は、僕もしたかったところです。また「法律の制定」ってあたりは、運動としてどう進めるのか、興味がありました。

生産者...漁師や農家とては、核燃再処理施設による放射能、その危険性を知らせるのは、とても怖いことだと思います。「風評被害」もあるでしょう。となると、「おとなしくしていよう」「寝た子を起こすな」という発想な行動は、考えやすいものです。けれども、おとなしくしていて未来がないことが分かると、人は起ち上がるのですね。黙っていられなくて、起ち上がったとき、人はまっすぐに、嘘付かずに進むのです。少しだけ、教職員評価制度のことを考えたりもした、とても有意義な夜でした。

写真は、今朝の朝焼けです。

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