昨日へ     2006年08月28日   明日へ

始業式です。

先日の早朝除草で、プレスタートしていたので、何となくスムーズです。照れないで済むって感じかな? 1年生にしてみれば、初めての「始業式」。随分前から小学生をしているような感じなのですが、まだ4ヶ月しか学校に通っていないんですよね。カーペットクリーニングのために机などを移動させていました。みんなで復旧させました。でかいテーブルも、僕が指示するまでもなく、みんなで「わっしょい」ってやっています。

4時間目には、2年生と体育。ドッジボールで興奮! 畑で収穫したトマトを、2年生の先生がトマトジュースにしてくれました。みんなで「おいしい!」って笑顔。なーるほど、氷と一緒にジューサーに掛けて、おまけにちょっぴりカルピスを入れるといいのね。皆さんもお試しください。「さようなら」「また明日」と手を振り、ああ2学期が始まったー!

お昼ご飯を食べてから、僕は休暇を取りました。新たな勤務評定『教職員評価制度』を許さない会として、宮城県教育委員会に行く予定があったんです。家に帰り、でかいザックにどっさりと資料を入れて、行商モードで電車に揺られます。県教委での様子については、新たな勤務評定『教職員評価制度』を許さない会での報告を転載しましょう。

■宮城県教育委員会 教職員評価制度反対 申し入れ行動(2006.08.28.)報告

対話なんです。

 2学期の始業式の午後です。ひさしぶりに、教室でみんなで顔を合わせたワクワク感がさめやらぬ中、私は仙台に向かいました。昨日作った「声」第3集をでっかいザックに入れ、まさに行商モードで電車に揺られました。平日の夕方、どのくらいの仲間が駆けつけてくれるかなぁ。
 集合場所は、県庁1階のロビー。もう待ってらっしゃる方がいました。嬉しかった! そして続々と人が集まり、なんと26名にもなりました。許さない会代表の伊藤由子さんが挨拶。評価票提出に関わり圧力を加えられている当該の3人が話しました。これまでの経緯を説明し、今日の重点を確認しました。そして4時半少し前、みんなで16階に向かったんです。
 教職員課に行き、すぐに会議室に移動しました。「10名くらいと聞いていたのにとても多い」とは、担当者の感想。県教委の担当者は2名です。きちんと会議室が用意されたのはとてもよいのですが「前回は、教職員課に直接大勢で来られて、職務に支障が出たから」とのこと。こういう対応は、残念です。
 事前の電話連絡では「話し合いに参加する人の名前を知らせるように」とのことでした。話し合いが始まる前に、紙が差し出されました。参加者の名前を書くようにとのこと。何者だ!と言わんばかりの県教委の姿勢に、参加したみんなが反発しました。学校をよりよくしたいと思って、提起したり、話し合ったりしているのに、県教委にとって、県民の私たちは「敵」なのでしょうか。そもそも、県教委の担当者の一人が名札をしておらず、「あなた方こそ、名乗りなさい」という声がありました。一人は教職員課の課長補佐さん、もう一人は小中人事班の班長さん。私たちを、怖がっていたのかもしれません。
 事前の電話連絡では、「教職員は、校長・市町村教育委員会に聞けばよいのだから、話し合いへの参加はお断りしたい」とのことでした。けれども、多くの学校・市町村教育委員会では、この教職員評価制度に困っています。先日訪れた加美町では「県教委に聞いてほしい」とのことでした。そのことを伝えて、話し合いを始めました。県教委は苦笑いしていました。

質問への回答

 質問状をファックスで送っていました。それについての回答です。
1)教職員評価制度について
1Q 教職員評価制度試行2年間の成果と課題について具体的にあげてほしい。
 A アンケート結果を見て欲しい。みんな、概ね理解している。
2Q 教職員評価制度では、なぜ個人ごとに評価するのか?
 A 学校ごとと別に個人の目標を知る制度なのだ。(回答になっていない)
3Q 評定SABCDによって、教職員の資質の向上を図ることはできるのか? 
 A 評定を明確にするため。見やすくなるから。(対話が大切だ...)(回答になっていない)
4Q 多くの学校で「学級経営案」などで「目標を設定し反省を記す」ことが、
   既に行われているのを知っているか? なんのために、同じことを重ねるのか?
 A 知っている。制度が別だから。
5Q 教職員評価制度の見直しの機会は、いつか? どのよう行うのか?
 A 今のところ見直しの予定はない。課題が出てくれば逐次見直し。
2)教職員評価制度に関わる指導・処分について
6Q 自己評価票の記述についての「不備」による、懲戒処分はありえるのか?
 A 処分することが目的ではない。学校活性化のため。職務命令違反となり得る。
   今のところ、お答えできない。
7Q (市町村立学校での県費職員についての)懲戒処分は、誰がどのように判断するのか? 
 A 基本的には県。市町村から内申を持って判断する。
   その後、県教委が事実確認する。処分は県が行う。
8Q どのような判断で、懲戒処分を決めるのか?
 A 違反の内容。事実の確認。県民への与える影響。総合的に判断。
3)教職員評価制度導入までの経過について
9Q 他の都道府県教育委員会と、同様の制度について、
   検討したり情報交換をすることがあったか? 今後あるか?
 A 人事面での課長レベル会議で話題になった。問題あれば、文書を照会する。今後についても。
10Q 教職員組合と教職員評価制度について、話し合ったことはあるか? 話し合う予定はあるか?
 A 組合と話し合いをした。今後もする。

話し合いの様子など

 1 教職員評価制度についてのアンケート結果のことを県教委は話していました。「理解している」が94%、「試行が役立った」が50%という結果だと、胸を張っていました。「理解している」とは「知っている」という意味に取れるかもしれません。「試行が役立った」は「いきなり本番でなくてよかった」という意味かもしれません。今回の処分絡みの件についても明らかなように、教職員評価制度はスムーズではありません。その意義も疑問視されていますし、歓迎されているとは感じられません。アンケートは、民間業者に委託してまとめたものですが、依頼主であるところの県教委に都合よくまとめられた形跡があります。課題も成果も、それを見ろということでしたので、許さない会としてアンケート結果を詳細に検証することにしています。9月30日(土)16時よりエルパーク仙台創作アトリエにて。みなさん、ぜひ参加してくださいね。

 2 県教委は全然答えていませんでした。「なぜ個人ごとに評価するのか?」に対して、学校の教育目標に基づいて、個人がどのように取り組んでいるかを見る...というような言い方なのです。客観的・具体的に、一人ひとりが頑張っているかを見る...という言葉が並びます。けれども「なぜ」の答えにはなっていなくて、参加者から厳しい指摘が続きました。要するに、制度なんだからというだけ。その根拠や理由は話せないのです。私はここのところよく聞く「説明責任」という言葉を思いました。私はこういう言い方は好きじゃないのですが、要するに「説明責任を果たしていない」のでした。
 3 「評定SABCDによって、教職員の資質の向上を図ることはできるのか?」に対する回答もあいまいでした。私は、評定によって「資質の向上」はしないと考えます。「資質の向上」は、あえて言うなら「評定」ではなく「指導」によってでしょう。よくないところをよくするためには、よりよい人間的コミュニケーションによるしかないと思います。県教委も少しそう感じているらしく「校長との面談がある」「対話が大切」「評定だけではなく」と言葉を重ねていました。たくさんの参加者から厳しい追求がありました。「じゃあ、評定がなくてもいいのではないですか」という声に、「いや、必要だ」。「なぜ?」「見やすくなる」...。私はメモしていたノートに思わず二重丸をしましたよ! 評定は「見やすくする」ためのものだったんですね。やっぱり! 管理者が部品を管理する感覚なのでしょう。一覧にしたとき、そこに「C」「D」がいるかどうかを、パッと見やすくするために、評定がいるのですね。言葉で書かれているものなど見ないのです。そもそも、県教委に提出される一覧表の記述欄はほんの少しだけ。何を書けるのだろうかと、私は疑問に思っているくらいだったんです(「声」集第3集の資料を参照ください)。「C」「D」教職員を一覧表から見つけ出し、そして排除するのでしょうか? 排除とは言わず「学校活性化」と言うのかもしれませんが。

 4 「学級経営案」は、法的に定められている公簿ではありません。だから、なくてもいいんです。けれども、現在多くの学校に存在していることは確かです。年度初めに、目標などを書き、学期末などに反省などを書きます。だから、教職員評価と重なるんです。県教委は「学校経営案」と初め言っていました。あれ?「学級」を知らないのかな?と思いました。指摘し、分かっているとのことでした。それにしても「制度が別だから」という回答は、いかがなものでしょうか。「なんのために、同じことを重ねるのか?」「制度が別だから」。ここでも「説明責任」という言葉を思いました。

 5 教職員評価制度について、そのときどき随時見直すという回答は、当然ではあるものの、よかったです。「今問題を指摘されているのだから、すぐに見直しなさい」という参加者の声。まったくその通りですね。

 6 処分に関わるところは、とくにしっかりメモを取りました。「具体的に、どういったものか、それが分からないと、答えようにない」「処分が目的でない」「学校活性化のため」「職務命令違反である」「ご理解を」「お答えできない」「規則で書くようになっている」「職務命令違反という事実がある」...。質問は「懲戒処分はありえるのか?」でした。要するに「ありえる」とも「ありえない」とも言えないということでしょうか。「具体的に、どういったものか、それが分からないと、答えようにない」と言っていながら、「職務命令違反をしている」と何度も繰り返していたのが印象的でした。

 7 「基本的には県」という回答には、驚きました。法律上では、そうであることを私は知っていました。驚いたのは、8月9日に県教委を訪れたとき、今日と同じ担当者が「基本的に、町です」と言っていたからです。私はその担当者に「法律について勉強してみてください」などと言われたんです。それが、ころっと変わってしまったんです。当然前回についての言及はありません。「基本的には県。そのためには市町村が内申をする。事実の確認をして、処分を決める」とのこと。話し合いの最後ではありましたが、これについては私はきっちり確認したいと思いました。「加美町教委が内申をしなければ処分の検討はないのですね」と聞きました。「一般的にそうです」と言いました。「一般的とは、どういうことですか」「他の市町村との整合性です」「ということは、加美町教委の内申がなくても、県独自で処分することがあるのですか」「...」「内申と一言で言いますが、職務命令を出したなどの事実を報告するものをもって処分の内申とすることはありませんね」「...」「県が、町に評価票の提出を強いているということはありませんね。市町村と県とは対等ですから。そんな越権はないですね」「全職員が出すように要請している」「私はね、自分の仕事・暮らし・人生に関わることとして、質問しているんですよ。はっきりしてください。確認しますね。加美町教育委員会が、私を処分する旨の内申を県教委に自主的に提出しない限り、私の処分はありませんね。県から内申を出すように圧力を加えることもないですね」「...はい」

 8 「違反の内容・事実確認・他への影響を、総合的に考える」とは、どういうことなのでしょう。「基本的」「一般的」「総合的」という言葉は、ときに無責任あいまいな表現の枕詞になります。「適当に」「恣意的に」と同じことになりかねません。「なるほど! 総合的に決めるのか! がってん!」とはいかないですね。

 9 地方分権と言われながら、文部科学省からの指示の下で作られているんでしょ...と私は思っています。それでいて、各都道府県によって、少しずつ内容・対応が違うんですね。東京都の仲間からは「東京では、教職員評価制度での処分はないよ」とのことでした。どこかに下敷きがあるのか、調査の値ありと思っています。まさに「教職員管理制度」です。

 10 「教職員評価制度」撤回運動は、教職員組合が先頭になって行うべきだと考えています。けれども、運動が見えない現在です。「反対」とは言っていることは言っているんですけどね。「交渉を求める」ということが「運動方針」になっていたりすると、がっかりします。交渉なんてあたりまえじゃん! だって労働組合なんだもん。教職員組合と話し合う準備があるなら、活路は見えてきます。教職員組合の掲げていた「交渉を求める」は、達成できますよ。ほら、今日の回答! 教職員組合と話し合うつもりはないというなら、どうしようかと思っていましたが、これからはきっと教職員組合が「教職員評価制度」撤回運動を牽引していくことでしょう! 私も教職員組合の一組合員として、運動を進めていきますね。

資質向上を命令できるのだろうか

 話し合いの中で、いろんな発言がありましたが、とても印象的かつ県教委が「むむっ」と聞いていた話を2つだけ上げておきます。どちらも、教職員でない方からの発言です。
・「障害」をもっている子どもを担任したがらない教職員が増えているのでは? 自分の評価を下げたくないために、評価されやすいことを選んでいないか。教職員評価制度で、そういう状況が進みはしないか。
・資質向上しないことに、懲罰するというのが分からない。資質向上を命令するというのも分からない。「資質向上」とは、そういうものなのだろうか?
 当初30分の予定が60分の話し合いになりました。初めからこうすればよかったんですよね。それにしても26名の参加というのが大きな力でした。これが5名くらいなら、きっとなめられてしまいます。今度は是非マスコミも一緒に行動していきましょう。

教職員評価制度アンケートをみんなで分析

 記者会見は、30分の遅刻で失礼しました。今日のこと・これまでのことを話しました。
 その後、婦人会館に移動して、今日の振り返りと、これからの作戦会議です。15名の参加の会議、充実でした。いろいろ反省点が出されました。進行係・記録係などを決めておこう。会議にはレジュメを用意しよう。関係者だけしか分からない話にならないようにしよう。せっかく市民の参加者が多かったんだから、市民がもっと話せるとよかった。だれかの発言に「そうだ」と思ったら、「そうだ!」って声を出そう。「声」印刷などみんなでやろう。
 そして、「声」第4集のために、「声」をより一層広げていくこと、県教委の教職員評価制度アンケートをみんなで分析することなどを確認しました。

人と人のつながりは、命じられたりするものではないんですよね

 たくさんの仲間の行動に、感謝感謝です。一人ひとりの「声」「行動」は、みんなで集う中で「うねり」となるんだと、実感します。ありがとうございます!
 私たちを物質のように管理しようとするシステム。システムは、コンクリートでできていて、一気に土を覆ってしまいます。あたかも硬く強そうです。そして絶対であるかのようです。でもね、コンクリートはすぐに剥がすことができる。コンクリートは地球が暴れると脆く壊れます。システムもきっと同じです。
 人と人のつながりは、システムに制御されません。人が人として生きるなら、システムに簡便に都合よく管理されないものなのです。今回もそう感じました。教職員評価制度反対の行動を共にしてくださる皆さんと結び合いながら、私もまた皆さんの行動に参加し、汗を流したいと思っています。人と人のつながりは、命じられたりするものではなく、自分の気持ちが後押しするものですからね。さあ、秋風の吹く中、あなたも扉を開けて出掛けましょう!

写真は、始業式の後で、今度産休に入る先生が、赤ちゃん人形を使って授業(挨拶)をしているところです。

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