5年生は、花山合宿に出発です。去年5年担任だった僕としては「あれから1年経ったのね」って感じ。台風の中の合宿でしたっけ。例によって、みんなで手を振ってお見送り。こういうのが普通になるのって、いいよね。僕がこの学校で仕事して6年、そろそろ普通なんじゃないかな?
新しいALTの先生と英語を楽しみ、2年生の「おもちゃまつり」ではしゃぎまわり、ああ今日も楽しい一日でした。
夕方、まだ一日は終わりません。花山合宿の応援に、雨の中四輪車で北上したんです。どこかで食事をしようと思いつつ、結局は花山のコンビニでカップラーメン買って、お湯もらって、外で食べました。夕暮れの灰色雲は寂しげでしたが、全然ツーリングに行っていない僕は、コンビニ外食べに、ちょっとだけ旅気分だなっ。
花山の自然の家に着いたら、5年生が笑顔で迎えてくれて、うれしかったな。ナイトハイクは、雨天中止。ビデオを観ることになりました。始まるまでの時間、いつもの「森の子どもの魂」の話をしました。「こわい話」の一種とも言えるけれど、道徳の時間とも言えなくはないかな? もう10年以上も同じ話をしています。
森に関わるビデオを観ました。観ながら、いろんなことを考えました。人の社会も、森なのだと思いました。森...雑木林と言ったほうが分かりやすいでしょうか。
整然としていないんです。都合よくもいかないんです。無駄もあるんです。すぐに変化はしないけれど、ながーい時間を掛けて変わるんです。でも、決して変わらないものもある。役割は、決まっているようでいて、決まっておらず、それでいてみんな存在意義があるんです。動物、鳥、植物、昆虫、魚、キノコ、黴、小さい小さい生き物たち...。土までもが「生き物」としているんです。それが、森。雑木林。
人の社会もほんとはそうなんだと思います。整然の整理されないんです。整理する人も整理される人もいないんです。思い通りに行かないのは、ときには当然です。だって、みんないろんな好き嫌いがあるのですから。みんな違うから、豊かなんです。予定されていないこととは、思い掛けない喜びにもなるんです。いいことばかりじゃないけれど、悪いことばかりでもない。みんな、一つのことだけのために生きているのではないから、失敗もすれば気付きもある。体調が悪くなって、熱を出すときもある。生き物なんだから、そういうことって、あるんです。
「世知辛い」で済まされないような横暴。自己責任という捨てぜりふで人を粗末に「扱う」モノたち。人間が人間でありつづけられるように、少しは頑張らなくちゃいけないなと思った夜でした。
体調が思わしくない人もいたので、みんなが風呂を上がってくるまで花山にいました。いつものように冗談ばかりしゃべりました。「じゅあ、おやすみね!」 花山からの帰り道。久しぶりに種ともこさんの曲を聴きました。