昨日へ     2006年09月14日   明日へ

教職員評価制度に反対する行動をしていることを理由に、僕は宮城県教育委員会に「処分」される可能性があります。

これまで、たくさんの方から宮城県教育委員会への「声」を寄せていただきました。ありがとうございます。それを持って行って「処分」しないでくださいと、宮城県教委に2回、加美町教委に1回行きました。2回目の県教委で、26名の市民の前で、教職員課の担当者が〈加美町が「○○○を処分すべし」という内申を宮城県教育委員会に出さない限り、宮城県教育委員会は越権するような行動をしない〉と話しました。少しほっとしています。けれども、刀はさやに戻されてはおらず、大上段に構えられていないという状況です。「書きなさい・提出しなさいという職務命令に背いたじゃないか」ということを持って、僕は「処分」され得ることに変わりはありません。大変に落ち着かない日々です。

そんな中、ある仲間が僕を知っている中学生・保護者の皆さんに、声を掛けてくれました。思いがけずという感じで、驚いたのですが、さっそくにいろんな方から電話を頂いたりしています。動かないと状況が変わらないとするなら、いつかは卒業生の皆さんにお願いしなくてはならなかったのですから、まずは感謝感謝です。僕が、学校で仕事をし続けられるよう、たくさんの方が奔走してくださっていること、本当にありがとうございます!

しかしながら、僕の行動は全ての人に理解・賛同してもらえるものとは限らないでしょう。それは承知です。実際、卒業生・保護者の皆さんに、僕の置かれている状況についての手紙が渡されたことを、よくないことと感じている方もいます。かえって学校・地域が分断されると危惧する声も聞きます。

心配はいろいろありますが、僕は学校も地域も信じています。こそこそ・ギスギスなんてしないよ!と、自信があります。みんな、自分の言葉で話せる方ばかりで、僕はいつも尊敬なのです。

ああ明日にでも「処分はありません」と言われて、ほっとしたいものです。いつ何が起こるか分からない不安は、体調に響きます。しかしながら、そういう「不安」は、世の中に既にまん延しているのかもしれませんね。非正規労働をしている皆さんは、突然「明日、来なくていいよ」と言われるかもしれない中で、理不尽に思うことも口惜しい思いをしながらやっているのかもしれない。そんな方と、僕はちゃんと繋がっていかなくちゃいけないと思っています。ああ、それは国境をも越えることになるでしょう。

僕には、幸いにもたくさんの仲間の他に、労働組合という大きな存在があります。組合員の僕が攻撃されたら、きっと組合は守ってくれる。一緒に闘ってくれる。間違っても、見捨てられることはない。そう信じています。

写真は、今日の一枚です。造り酒屋の高い煙突の上で、カラスが未来を占っていました。

昨日へ        明日へ

はじめのページを新しく開く