昨日へ     2006年09月28日   明日へ

あなたなら、トンビとトンボの、どちらを選びますか? 物語っぽく書いたもの。

空を飛ぶ夢を叶えてあげよう。トンビになるかい。それともトンボになるかい。

トンビになったら、高い高いところまで、風に乗ってあがるがよい。カラスにいじめられることはあるかもしれないけれど、ツバメが帰ってきたら南の国はどうだったかいと、聞くといい。野ネズミを見つけ、ほくほくと食べるがよい。冷たい冬を越した春の日に、いつもより高く高く空を舞うがよい。

トンボになったら、すいすいと、音もなく風に乗るのだろう。夕暮れに蚊をキャッチして、よく噛んで食べる。人間の子どもの、忍び寄るその動作に、首を動かし警戒し、ひょいと逃げて、笑ってやるがよい。ヤゴの時代に、清流で泳ぎ回るがよい。ああ、水の世界から、風の世界に、飛び立つあの日のことは、きっと忘れないにちがいない。

かみさま、僕はとてもとても迷います。どちらも、とても素敵で、迷います。

そうじゃのぉ、別なことを教えてやろう。

トンビは、季節を知っている。一年では死なない。去年のことを覚えている。楽しかったことも、もちろん辛かったこともじゃ。一度目の春にした失敗を、二度目の春に乗り越えることができるかもしれない。

トンボは、一年しか知らない。だから、とてもとても密度の濃い人生じゃ。一年で死んでしまい、ことによると、また別なトンボとして生を授かっているかもしれない。一年で自分を終えて、また別な自分として、蘇る。けれども、前の自分は別な自分だから、記憶はないんじゃ。喜びも失敗も、そして友だちも。一年でおしまいじゃ。

けれども、どちらのほうが優れているというわけでもない。トンビはトンビ、トンボはトンボ。そして、人間は人間なんじゃ。それぞれに、自分を、自分が生きている喜びを、きっと見つけられる。みんな、幸せになるために生きているのじゃからな。さて、空を飛ぶ夢じゃ。おまえは、どちらを選ぶ? トンビか? トンボか? それとも人間か?

...こんな調子で、文を書いちゃうのは、劇モードに入っているため。あしからずです。

今日の夕方は、組合の支部教研推進委員会でした。早めに行って、印刷機を借りて、新たな勤務評定『教職員評価制度』を許さない会の「声」第2集と、「声」用紙を印刷しました。独りで仕事をしながら、冊子のための紙取りは、お百度参りのようだと思いました。ああ、願いが叶うといいな。

写真は、今朝の学校前交差点で撮った曼珠沙華です。

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